超人気アーティストのレア盤の値段は掛け算！

ビートルズの有名な『アビィ・ロード』でも「型番CP35-3016CBS SONY刻印」の2500枚しかない回収盤なら買取価格は2万円以上にも

――なるほど。初期のCDはやっぱり高いんですね。中でも値段が高いものは？

佐藤：CD初期の「金レーベル」だったり「箱帯」だったりという当時の希少なスペックを備えた超人気アーティストの名盤は、掛け算で値段が上がっています。

　例えばビートルズの『アビィ・ロード』。こちらは1983年、日本の東芝EMIが独自にリリースしたんですが、本家EMIから苦情が入って回収発売中止という騒動が起きて、2500枚しかないといわれてます。テレサ・テンさんもそうですが、ファン層が厚い超人気アーティストのレア盤は、グッと値段が上がってきます。

――他に高額買い取りできるもの、アニメやゲームなんかはどうですか？

佐藤：有名なゲームだと『スーパードンキーコング2オリジナルサウンドトラック』です。またコミケで売っているCDもヤフオクで10万円とか圧倒的に値段が高くなっているものがあります。『スーパードンキーコング』やコミケの周辺のCDは、もう数が少なすぎて誰も持ってないんです。プレス数が少なくて、きれいな状態で残っているなら、値段が高くなるものもあります。

CD+グッズの限定版は高額になりがち

「スーパードンキーコング2オリジナルサウンドトラック」美品なら買取価格5万円にも！

――アニメ、Jポップ以外のジャンルではどうですか？

佐藤：クラシック、ジャズ、ロックの日本盤中古CDで初期プレス盤や高音質盤は値段が高くなる傾向があります。海外に比べて日本の中古品は比較的美品が多く残っていることや、日本で発売されたものって、基本的に輸出禁止で海外販売はなかったので、中古CDという流通ルートで価格が高騰しているっていう理由もありますね。

――価値があるのは、旧譜CDの初期ですね。今後、値段が上がりそうなCDってありますか？

佐藤：レッチリ（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）やTHE1975の新作もそうでしたが、レコード+グッズ、CD+グッズのような形態で販売されることが多くなってますよね。そういった限定版は高額になる可能性は高いでしょう。いつでも買えると思っていたものがいつの間にか入手困難になっていた、というのはよく聞きますね。

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　CDの出張買い取りでは、一軒のお宅で400万円とか500万円あったそう。まあ、そういう場合はやっぱり数がたくさんあるということだが、初期の頃に出たCDなどは実家に眠っていそうなので、探してみてはどうだろう。

＜取材・文／谷亜ヒロコ＞