働き方改革以前には休日出勤も…不満の声が

　労働環境、給与共に申し分ない環境と思われる三菱地所。しかし、年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」を見てみると、働き方改革以前には不満の声もちらほら寄せられていたようだ。

　はじめに紹介するのは2014年度に関する口コミだ。こちらの口コミからは残業や休日出勤についての当時の現状を垣間見ることができる。

「（残業、休日出勤は）まったくないわけではありませんでした。先方都合などで、年に数回休日出勤する事がありました。残業については極端に多くは無く、繁忙期こそ残業は続きましたが、それ以外では定時に退社する事も多かったです。総じてこの2点に限った労働環境については至って普通ではないでしょうか」（代理店営業／20代後半男性／正社員／年収500万円／2014年度に関する口コミ）

　続いて2015年に寄せられた口コミを紹介したい。現在は働き方改革が進んでいるようであるが、当時はトップの意識の変化を期待する声が寄せられていたようだ。

「いい意味でも悪い意味でも保守的な人が多いように思える。立地のよい土地を持っているがゆえになかなか、外に出て行っていないように思える。これからは海外においても東京の丸の内のような街並みを作っていくことが求められるのではないか。人材としては優秀な人材が多いのでトップの意識付けが変われば対応はできるだろう」（財務・会計関連職／20代前半男性／正社員／年収450万円／2015年度に関する口コミ）

世界有数の土地を開発できる“やりがい”

※画像はイメージです

　最後に、ひとつ前の口コミを寄せた社員と同一人物による、仕事のやりがいについて述べられている口コミを紹介したい。

「（仕事のやりがいは）丸の内という世界でも有数の土地を開発できるというところ。仕事の規模としても非常に大きく、ひとりひとりの裁量は非常に大きい。ワークライフバランスも高給の割にはバランスが取れているように感じる。残業代はきちんと出るし、ボーナスも非常にもらえる。休日出勤は部署によって多いところもある」（財務・会計関連職／20代前半男性／正社員／年収450万円／2015年度に関する口コミ）

　働き方改革以前の口コミであるが、この社員はやりがい・給与面に満足感を持っていることがわかる。「丸の内の大家」で、おっとりし過ぎているとも評される三菱地所、社員にとって居心地はいいのだろう。

＜TEXT／菅谷圭祐　データ／キャリコネ（運営：グローバルウェイ）＞