リモートワークは本当に生産性高い?グダグダを防ぐ6つの方法<小原ブラスの“甘口”人生相談>
普段は辛口だとか、毒舌だとか言われる僕ですが、毒を持った言葉を使うと、どうしても「これが正解だ!」と、1つの答えを決めつけてしまいそうになるものです。
でも、人生の答えはひとつであるはずがない。だから、あえて“甘口で”読者の皆様の人生相談にのってみようというこの企画、数あるたくさんの正解の中のほんのひとつだけ、参考になればという思いで、おこがましくも答えさせていただければと思います。
今回はリモートワーク(テレワーク)に関するこんなお悩み。
Q. リモートワークで「やる気」が消滅
■ Bさん(広告代理店、女性、25歳)
新型コロナの影響で、職場がリモートワークになりました。すると、恥ずかしながら「やる気」 が全く出なくなってしまいました。最低限の仕事だけしてあとはNetflixとSNSだけ見てダラダラしています。「これまで会社で頑張ってきたし……」と、つい言い訳してしまいます。
小原さんはやる気の出ない時はどうしていますか? 仕事に限らず、モチベーションを維持するためにしていることがあれば知りたいです。
A. リモートワークは本当に生産性高い?
意識の高い人たちがここ数年常々言ってきた言葉「リモートワークは生産性が高い」。
これがどこまで正しいのか、今回のコロナ自粛をきっかけに、いよいよ身をもって確かめることができるようになりましたね。これが社会に広まればどこまで効率的になるのか。
正直、僕もリモートワークについては「通勤時間がなくなるし、休憩時間も増える、私生活を 充実させる時間もできるし、すごいええやん。もっと広まれ」とよく言う側の人間でした。2019年の6月までは……。
実はそれまで僕はタレントやコラムニストを続けながら、とある一般企業の会社員として、毎日通勤していたのですが、昨年の6月、タレントやコラムニストでの収入が安定したことをきっかけに辞めました。それ以降はまさにリモートワークです。
あれほど嫌だった通勤電車が実は…
番組の収録や撮影、打ち合わせがある日には外出をしますが、そうでない日は家に引きこもりコラムを執筆する日々。それがまあ、辛いこと。時間は有り余っているのに締め切りに間に合わない日々。その原因はまさに質問者さんと同じだったのです。
やっとの思いでコラムを書き始めても、誰かからLINEがきたことをきっかけについYouTubeを見てしまうし、コーヒーの継ぎ足しに行けば、他のことをしてデスクに戻るのは30分後なんてこともしばしばありました。
満足のいく仕事ができている訳でもないので、自由時間もなんだか満足に楽しめないんですよね。人間が欲にたいしてどれほど弱いのか、身に染みました。
あれほど嫌だった電車通勤も、考えてみればニュースをチェックしたり読書をする時間に充てていたし、歩きながらイヤホンで聴いていた音楽も「これから働くぞ」と気持ちをかき立て、自分にとって必要な時間だったのだと気がつきました。それに通勤することで体力面でも適度に疲れ、睡眠の質も良かったように思います。