幸せの絶頂にいるときに、ショッキングな事実を知ってしまうこともないとは言えません。そんなときは、普段よりも傷が癒えるのに時間がかかってしまうこともあります。誰かを悲しませないためにも、嘘はつきたくないものです。

※画像はイメージです（以下同じ）

　親友から結婚式の招待状をもらい、「幸せのお裾分けをもらうつもりで出席した」のは、高橋麻里江さん（仮名・27歳）。高橋さん自身も半年前に知り合った彼氏の慎吾さん（仮名・32歳）がいて、最近では結婚についてもよく話すようになっていたと言います。

結婚も視野に？理想だった彼氏

「彼はとてもやさしくて大人の男性でした。私がワガママを言ってもやさしく諭してくれたし、ベッドでも無理強いせずにリードしてくれる理想の男性だったんです。出会いは婚活アプリでしたが、運命的な出会いだと信じていました」

　結婚について積極的に話すのはいつも高橋さんのほうでしたが「仲のいい友達や同僚だけを招待して、自分たちの色が出せるような結婚式にしたいよね」など、慎吾さんもまんざらではない様子を見せていたのです。

「だから、親友の結婚式は参考になるかも？ と思っていました。いつもは何でも慎吾に相談するのですが、結婚式の前は慎吾が県外出張で忙しいということだったので、親友の結婚式があることぐらいしか伝えていませんでした」

結婚式場で子連れの彼氏を目撃!?

　そんな高橋さんは、親友の結婚式で驚くべきものを目にします。それは、半年前に婚活アプリで知り合った慎吾さんの姿でした。慎吾さんは高橋さんに気づいておらず、小学校入学前後の男の子と手をつないでいて、その近くには慎吾さんと年の近い女性の姿があったのだとか。

「一瞬、何が起こったのかわかりませんでしたし、慎吾によく似た人かも？ とも思いました。でも、髪の毛をかき上げる仕草や鼻の頭を触る癖、声の感じや話し方、すべてが慎吾だったんです。間違いなく、慎吾でした」

　結婚式会場に親子で来ているのは慎吾さんで間違いないと実感した高橋さんは、ドキドキしながらも真相が知りたくて、慎吾さんにバレないように近づきます。