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英語でも会計でも「なんとなく必要そう」な勉強が挫折する理由

学び

 こんにちは、Shinです。コンサルティングファームの元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。

 今日のテーマは「技術を習得する際に必要な3つの要素」です。

資格勉強

※画像はイメージです(以下、同じ)

 本屋に行けば、見渡す限り「技術習得」に関する本が置いてあります。英語、プログラミング、資格試験、コミュニケーション、転職活動、会計、プレゼンテーション、デザイン……数えきれないほどの「技術」に関する本が置いてあります。

 それはまるで「もっともっと技術を習得しなければ、お前は使い物にならなくなるぞ」というようにぼくたちを圧迫し、追い詰めていくのです。そのプレッシャーに負けて、いろいろな技術習得に手を出しては挫折し……を繰り返す人の、なんと多いことか。技術を習得することは大事です。しかし、その前に「技術を習得する際に必要なこと」を理解していなければ、時間の無駄になりかねません。

技術を習得するために必要な3つの要素

 ひさびさに、世界的ベストセラーであるエーリッヒ・フロムの『愛するということ』を読み返していたのですが、とある一節に目を惹かれました。

<技術を習得する過程は、便宜的に二つの部分に分けることができる。一つは理論に精通すること、いま一つはその習練に励むことである。(中略)しかし、理論学習と習練のほかに、どんな技術をマスターする際にも必要な第三の要素がある。

 それは、その技術を習得することが自分にとって究極の関心ごとにならなければならない、ということである。この世の中に、その技術より大切なものがあってはならない。>

 これを読んで、「ああ、そうだよなあ……」と深く思いました。技術習得の第一の要素「理論学習」と第二の要素「習練」に関しては、多くの人はやっていると思います。

 今はわかりやすい参考書や無料動画がたくさんありますから、理論を学ぶことはそんなに難しくはありません。また、ある程度根気がある人であれば、繰り返し学習することもできるでしょう。

「究極の関心事であること」の重要性

スキル

 しかし、それだけでは必ず途中で挫折してしまうのです。なぜなら、その技術を習得することが、あなたにとって「最大の関心事」になっていないからです。

 何があってもこの技術を自分のものとしたい、なんとしても学びぬきたい、そういう強い気持ちがあって初めて、ぼくたちはその技術を自らのものとする権利を得るのです。

 改めて言われると当たり前かもしれませんが、多くの人が「なんとなく勉強しておいたほうがいいから」ぐらいのテンションで技術習得をしようとしている気がしてなりません。ひとつの技術を習得するというのは、想像以上に大変なものです。

 時間も熱量も、かなりのものが必要です。それをねん出し続けるには、「これを習得することが自分の人生にとって大きな前進になる」という確信を持つ必要があるのではないのでしょうか。

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