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【ビジネス敬語クイズ】正しい敬語にできる?「どうかいたしましたか?」

学び

みなさんは丁寧語や尊敬語、謙譲語を上手に使いこなせていますか? 当たり前に使っていたのに実は間違えていた……なんてこともあるかもしれません。「敬語クイズ!」連載では、間違いやすい敬語の正しい使い方を紹介します。本日のお題は、正しい敬語にできる?「どうかいたしましたか?」についてです。

敬語クイズ

「どうかいたしましたか?」を正しい敬語にすると?

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※画像はイメージです(以下同じ)shutterstock.com

さて、ここでクイズです。何か不都合があるかどうか、体調などが大丈夫かどうかを尋ねるときに使う言葉、「どうかしましたか?」を敬語にできますか?

正しくは……「どうかなさいましたか?」「いかがなさいましたか?」です。

では、なぜ「どうかいたしましたか?」を使うのは好ましくない?

「いたします」は謙譲語

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「どうかいたしましたか?」の「いたす」という表現は、「する」の謙譲語です。そのため、相手の状況について尋ねるときに使うのは好ましくありません。
 
「する」の尊敬語が「なさる」で、丁寧な表現が「なさいます」となるので、「どうかなさいましたか?」または「いかがなさいましたか?」を使います。

「いたします」自分の行動に対してへりくだって使う、と覚えておきましょう。

実際の使い方を例文でチェック

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 どんな風に使うのか、実際に例文を見てみましょう。

「どうかなさいましたか?」「いかがなさいましたか?」の例文

・「顔色があまりすぐれないようですが、いかがなさいましたか?」

上司の体調や状況を聞きたい場合、正しい敬語「いかがなさいましたか?」を使うことができている。

=====

「どういたしましたか?」という言葉は、誤用する人も多く、誰かが使用していても、あまり違和感がない場合もあるかもしれません。でも、目上の人などに使うと失礼になりますので、気をつけたいですね!

 
それではまた次回に!

<文・林美由紀>

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ライターときどき編集。FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスライターに。日本語が好き。辞書を引くのが好き。レトロなものが好き。最近はおもしろいアニメや漫画探し、ダンスの動画視聴にハマっています。好きな食べ物はわかめとヨーグルトで、書くジャンルは雑多です。

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