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東大卒23歳「女性バイト求人の宣伝トラック」運転手で見つけた“こだわり”

コラム

 最近、よく耳にするようになった「学歴不要論」。これからの時代は、高学歴を身につけるよりも、早く社会に出て能力を磨いたほうがいい、ということですが本当はどうなのでしょうか? 「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「学歴って本当に役にたった?」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2018年5月30日、情報は掲載当時のものです)。

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東大

※画像はイメージ(以下同じ)

 高校から勤勉家で、勉強が好きだったからという理由で「東大に入ることができた」という人に、「その高学歴、活かせていますか?」と聞いたとき、驚きの言葉が返ってきました。高校まで、ずっと勉強が趣味だったという相田マサキさん(仮名・23歳)は、ストレートで東大に受かっています。

東大にストレートで合格した

東大を目指したのは、高校の勉強の評価基準が単純で、それが性に合っていたから。答えの決まったテストで満点を取れば、高評価される。それが楽しかったので、割と受験も楽しんでいました」

 しかし、大学の勉強はあまり楽しめなかったとか。

「教授の話は何が答えなのかよくわからないし、そもそも話を聞いて納得いかないようなことでも、テストでは教授の勝手な考えが答えになり、それで評価される。なんだか気持ち悪くて、高校ほど勉強を楽しめなくなりました。評価されるべきポイントはわかっていたので、単位を落としたりはしませんでしたが」

運転手バイトを繰り返して決めた

ウーバーイーツ

Uber Eats bike photo by Negotin8

 ぼんやりした表情で話す相田さんですが、運転免許を取ったことで人生が変わります。

「そんなときに運転免許を取りに夏合宿に行きました。何もしていないと何か考え事をしてしまうのが癖で、運転の最中は集中できるので、気持ちよくて。それからすごく好きになったんです。バイトもウーバーイーツや宅配便など、運転系をやりました。一番性に合っていたのが、21歳のときから始めたトラック運転でした」

 トラックといっても、相田さんが選んだのは長距離ではなくて、都内を走る宣伝トラックでした。

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