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KDDIのような通信障害が起きても困らない対処法。節約にもなる

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 2022年7月2日未明に発生したKDDIの通信障害は、個人ユーザー向けの通信サービスが「ほぼ回復」の状態だと発表されたのが7月4日午後、法人向けのサービスも含めてすべて復旧を確認したと発表されたのは発生から86時間が経過した5日午後と、非常に長時間にわたるものとなった。

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AU Mobile and Internet company in Japan. © Macky Albor | Dreamstime.com

 昨年10月にはドコモでも大規模な通信障害が発生している。KDDIは、このときの障害を教訓に対策の見直しを行っていたというが、それでも障害の発生を防ぐことはできなかった。今回の通信障害を受けて、今後さらなる対策の強化は行われるだろう。ただし、どれほど対策を講じても、通信障害の発生を「完全にゼロ」することは現実的ではない

 そして、このような障害は他のキャリアでもおこりうる。ユーザー個人としては、自衛のために対策を講じておくのが賢明だ。通信障害に備えてやっておきたい各種の対策を紹介しよう。

「デュアルSIM」で2回線目を確保

 まず検討したいのが、サブ回線の確保だ。近年のスマホは、1台で2回線を使うことのできる「デュアルSIM」に対応した端末も少なくない。これを活用すれば、必要に応じて切り替えるだけで2つの回線を使い分けできる。

 物理的なSIMカードを2枚装着できる端末なら、新たに契約した回線のSMIカードを2つ目のカードスロットに装着すればよい。また、eSIMとよばれる、回線の契約情報を端末内にデータとして書き込む方式に対応している端末の場合、オンラインで手続きを行うだけで回線の開通が可能だ

月数百円のプランも!

通信障害

iPhoneは、 iPhone XS/XR以降の端末で物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応

 SNSなどでは「そんな費用は出せない」という声も見かけたが、低料金で維持できるプランも増えている。たとえば、日本通信の「合理的シンプル290プラン」は、月290円で1GBのデータ通信が利用可能で、音声通話も利用可能だ。また、HISモバイルの「自由自在290プラン」は月のデータ通信が100MB未満なら290円で維持できる

 月額1000円前後の価格帯まで広げれば、楽天モバイルやLINEMOのミニプランなども選択肢になってくる。また、今回は障害を起こしてしまったが、povoなら使わない月は基本的に費用が発生しない。

 なお、今回の通信障害では、auのメインブランドだけでなく、同じKDDIが運営するUQモバイルやpovo、au回線を使っているMVNOにも影響が出た。そのため、MVNOやキャリアのサブブランドを利用するときは、メインで使っている回線と別会社の回線を選ぶことが重要となる

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