月額990円の使い放題プランも…2022年の「スマホ料金のトレンド」を振り返る
目まぐるしく変化を続けるスマホを取りまく状況。2022年もさまざまなプランが登場した。とはいえ、よほどのマニアでない限り、そのすべてを把握するのはなかなか骨が折れるはず。
そこで今回の記事では、格安SIMやキャリアの低価格プランを中心に、2022年に提供が開始された新プランや、その周辺事情をまとめて振り返ってみよう。
MVNOから超小容量向けの新プランが登場
ahamoやpovo、LINEMOといったキャリアのオンライン専用プランの登場によって、データ通信をある程度使うユーザーの選択肢が一気に増えた2021年。一方で、「月20GBも必要ない」という理由で、これまで通りMVNOやキャリアのサブプランの小容量コースを使っていたユーザーもいるだろう。2022年は、そんな小容量ユーザーの新たな選択肢となるプランが登場した。
1月に日本通信から登場した「合理的シンプル290」は、データ通信1GBで月額290円、通話は11円/30秒という小容量向けの超低価格プラン。1GBを超えた分のデータ通信は220円/1GBの従量課金制となるが、上限を設定することで使いすぎを防ぐことが可能だ。
また、5月にはHISモバイルから1GBまで550円、音声通話30秒9円の「自由自在290プラン」が登場。このプランの大きな特徴は、月のデータ通信利用が100MB未満の月は290円になるということだ。ちなみにプランは段階制になっており、5GBのプランを選んだ場合でも990円とお得感が大きい。
mineoが低速・容量無制限の「マイそく」開始
データ通信は「できるだけ速く快適に使いたい」というのが多くのユーザーの求めるものだろう。しかし、それを覆すプランも登場した。
2月にmineoから登場した「マイそく」は、平日12時~13時以外を除く時間帯のデータ通信が、最大通信速度1.5Mbpsで使い放題になる月額990円のプラン。月曜から金曜の12時~13時は通信速度が最大32kbpsに制限されるものの、24時間330円で高速のデータ通信が使い放題になるオプションも用意されている。
1.5Mbpsという通信速度は、Web会議などには少々厳しいかもしれないが、メッセージのやり取りやWeb閲覧程度であればとりあえず使えるレベルだろう。「多少遅くてもいいから安くたくさん使いたい」という以外なニーズに着目したユニークなプランだ。