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優秀な若手社員、コロナ禍のなかで転勤したら「予想外に苦戦した訳」

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 緊急事態宣言解除後も外出自粛が求められ、忙しい日々を送るサラリーマンも都内を中心にリモートワークの推奨が叫ばれています。リモートワークは便利な一方、これまでの対面によるコミュニケーションに比べ、誤解を生じやすい一面があるようです。

コロナ ビジネス

画像はイメージです(以下同じ)

 今回は希望の場所への転勤が叶ったにもかかわらず、このような未曾有の状況下で苦戦を強いられてしまった若手会社員に話を聞きました。

就活時に東京の企業を狙った

 家電メーカーに勤める平井雄介さん(仮名・25歳)は2018年新卒で今の会社に入社して以降ずっと長野の営業所に勤務していたそうです。

「僕は北海道出身で地元の大学に通っていました。都会に漠然とした憧れを持っていて、就活する時は業界・職種そっちのけ。東京に本社があることを条件で探していたくらいです」

 運良く誰もが知っている有名企業に入社した平井さん。しかし東京で働く希望は叶わず、初回の配属は長野の営業所に配属になったそうです。

「正直がっかりはしましたが、新卒で東京勤務の可能性が低いことは噂で聞いていました。『仕方ないから若いうちに地方勤務を経験しとくか』くらいの気持ちでした」

順調に業績を伸ばしていく

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 もともと仕事に対してやる気があった平井さんは、同期の中でも着実に成果を上げていったそうです。

「僕の業務内容は、携帯電話の端末を販売する店舗のマネージメントです。担当が与えられ、エリア内にある店舗のスタッフとコミュニケーションを取りながら、どう売り上げを伸ばしていくか頭をひねっていました」

 平井さんエリアの店舗は右肩上がりに売上を伸ばし、店舗で働くスタッフとも良好な関係を築いていったそうです。

「店長には僕よりも20歳年上なんて方もいて、最初は『生意気を言うな』と、しょっちゅう怒られてましたよ。でも売り上げが上がっていくにつれて、頑張りを認めてくれたんです。今では冗談を言い合える仲までになりました」

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