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メール「BCC/CC」の使い分けを知らない老作家。困った編集者は…

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 仕事で、メールやチャットアプリなど非対面のコミュニケーションをする機会が増えています。オンラインで膨大な量の資料や個人情報を扱うことになったため、情報セキュリティに関する最低限の知識が求められるようになりました。

 しかし、なかにはメールの“BCC”と“CC”の区別もできていない困った人がいるそうです。CCはカーボンコピー(Carbon Copy)の略で、受信者(To)ほどではないけど「念のためメールを見ておいてほしい人」向け、BCCはブラインドカーボンコピー(Blind Carbon Copy)の略で、受信者には含まれますが他の受信者にメールアドレスが表示されません。

メール パソコン

※画像はイメージです(以下同じ)

 都内の出版社に勤務し、著名な作家先生の担当をしている編集者・川上源さん(仮名・28歳)は、75歳の作家Bさんのメールミスを指摘できなくて、悶々とした日々を送っているそうです。

「昨年から数万部の売り上げを誇るビジネス書の作家Bさんを担当しています。どういったテーマやタイトルがウケるかなどヒットを飛ばす術を知っている方なので、とても仕事しやすいのですが、メールの知識がなくて本当に困りました」

約5万人に僕のメアドが晒される

 万単位の売上を誇るBさんは、SNSでもフォロワー数は数千人規模。その一方、知り合い限定のセミナーを開くときは、SNSではなく、一斉メールを使って参加者を募集しているそうです。

「セミナーの告知を一斉メールで送信する場合、BCCとCCの区別ができないため、担当の僕のアドレスをCCに入れて送信してしまっているんです。すると、Bさんの知人や仕事関係者約5万人に僕のメアドが晒されてしまい、まったく知らない人から企画や広告の売り込みがひっきりなしにきて迷惑しているんです」

 次第に、ネットワークビジネスや、出会い系サイトの怪しい勧誘まで、仕事に関係のないメールが一日50件近く届くようになります。

「一番困ったのは、とある投資不動産の営業マンに僕のメアドが流出してしまい、しつこく営業をかけられたことです。何度断ってもメールを送ってくるので、気づいたら未読が100件くらい溜まっていたこともあります」

不動産投資のメールがしつこい!

不動産投資

 とうとう川上さんは、投資不動産の営業マンに直接メールをして、「僕に営業メールを送らないでほしい」と注意したそうです。

「それでも数日間、変わらずでした。そこで、電話をかけて、営業マンの上司に直談判しました。でも、『うちの部下が仲良くしている作家先生だったので、担当の方もきっと気に入っていただけると思っていたようです』と、よくわからない理屈で、うやむやにしてきたんです」

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