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ビジネスメールの敬称は“さん付け”だとモヤモヤ…「課長様」はOK?

学び

 仕事をしている人なら日常的にやりとりしているビジネスメール。ただし、なかにはその内容にモヤッと感じることもあるようです。

メール ビジネス

※画像はイメージです(以下同じ)

 建材メーカーで働く河村武夫さん(仮名・29歳)もある取引先の担当者から届くメールに毎回違和感を覚えていたといいます。

ビジネスメールの敬称にモヤモヤ

「メッセージの内容、言葉遣いはまったく問題ないのですが、アタマの部分の敬称が○○様ではなく“○○さん”なんです。私は渉外(しょうがい)担当なので毎日いろんな方からメールが送られてきますが、社外の方で名前にさん付けして送ってきたのは今まで1人だけ。文中でさん付けなのはよくあることですけど、そうしたケースとは違いますしね。ビジネスメールのマナーを気にするタイプではなかったのですが、これに関してはすごく引っかかっちゃって」

 ちなみに問題の取引先担当者は、河村さんの3歳下でこの春からの付き合い。はじめのうちはメールの敬称も様付けだったとか。

「変わったのは2度目にお会いしたときからですね。最初は前任者が最後の挨拶に来社された日でしたが二、三言を交わしただけで、実際に仕事の打ち合わせをしたのはこのときが始めてでした。でも、いたって普通のビジネスの話でしたし、後日、2人で飲みに行って親睦を深めたということもありません。まあ、業務には何の支障もないですし、指摘するのもどうかと思うので普通に仕事上の付き合いを続けていました。気になってネットで敬称について調べたこともありましたけど(笑)」

 プライベートでも親しく、相手も納得しているのなら許されるかもしれませんが、ビジネスメールの場合、やはり特別親しい関係でなければ、最初の宛名部分には関係性に応じて【様】や【殿】などを付けるのが一般的なルールのようです。

ほとんどの相手の敬称が“さん付け”

会話 ビジネス

「ウチの社内には彼のようにさん付けでメールを送ってくる人もいますが、上司など一部の差出人に限ったことです。それも直属の上司などある程度の関係性が出来上がっている相手で、そうでない人からは上役であっても様付けですね。役職があれば、様の代わりに○○課長と付けるのかもしれませんが、私はまだヒラなので(笑)」

 ところが、最近になってその担当者からのメールの敬称が再び「様」付けに。先日、取引先など関係会社との交流会に参加したとき、その理由を知ったそうです。

「例の担当者は不在でしたが、その前任者である彼の上司はいました。私の姿に気づくと、すぐこちらに挨拶に来てくれたのですが、そこで担当者のメールの敬称について謝られました」

 実は、担当者が出払っているときに彼が担当していた別の取引先から電話があり、代わりに前任者が対応。お互い顔馴染みだったことから仕事の話に留まらず、話が盛り上がったそうですが、そこで担当者がこの相手にもさん付けでメールを送っていたことが発覚します。

 前任者は担当者の直属の上司だったため、部下である彼のメールをチェックすると、ほとんどの社外メールの敬称がさん付けになっていたといいます。

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