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在宅ワークをニートと勘違い「恥ずかしい…」と説教する叔母の偏見

学び

 最近はテレワークを導入する企業も増え、フリーランスでなくても在宅ワークはもはや珍しいことではありません。ただし、日中も自宅など社外で作業しているため、なかには仕事をしていないと誤解される人もいるようです。

在宅ワーク

※画像はイメージです(以下同じ)

 システムやソフトウェア開発のメーカーで働いていた島田剛弘さん(仮名・29歳)は、2年前にフリーのSE兼プログラマーとして独立。会社員時代からテレワークでの在宅作業が多かったため、仕事のスタイル自体はほとんど変わっていないといいます。

テレワーク勤務を経て独立

「ただ、いろんな会社とお付き合いするようになったことで仕事の幅は広がりましたね。それに月の半分は都内にあるオフィスに行っていましたが、通勤時間は自宅から片道60分で往復だと2時間。ここから解放されたのは自分にとって大きかったですし、フリーになってよかったと思っています」

 もともと実家で母親と2人暮らしで、自分の部屋には仕事用の高性能PCがズラリ。会社員時代のテレワーク同様、基本的に仕事をするのは日中だそうで近所のコンビニへ買い物に行く以外はほとんど部屋に籠っています。

「仕事をするのは1日10~12時間。休みはまとめて取って旅行に出かけたりしていますが普段は土日も関係ありません。少し働きすぎな気もしますけど、まだ独立して日が浅いですし、仕事を受けられるだけ受けようと思っているので。それでも在宅ですから好きなときに休憩を挟めますし、ちょっと昼寝してリフレッシュすることもできる。だから、無理して働いているわけでもないんです」

 同居する母親はそんな息子の仕事を理解しているそうですが、困っているのはときどき遊びに来る叔母(60代)。いつも自宅にいる島田さんのことをニートだと勘違いしていたのです。

知らないところで就職話が進んでいた

ビジネスマン

「僕や母が何度説明してもテレワークや在宅仕事というものをまったく理解してくれないんです。どうも叔母のなかではニートの内職って認識みたいで、以前から会うたびに『平日の昼間っから部屋に籠ってパソコンで遊んでるなんて……。ちゃんと仕事して早くお母さんを安心させなさい』って会うたびに言われてました(苦笑)」

 母親に対しても「あなたがもっとしっかりしなきゃあの子はダメになっちゃうわよ!」と説教。さらに叔母の暴走はこれに留まらず、知り合いの会社社長に引きこもっている甥っ子を働かせてほしいと勝手に頼んでしまったこともあったそうです。

「ある日、その社長さんから実家に電話がかかってきたときは焦りましたよ。母と2人で事情を説明したら理解してくれましたけど、お節介にもほどがあるなって。しかも、僕はニートじゃないからただの迷惑でしかない」

 極めつけはお盆に祖父母の家に親戚たちが集まったときのこと。たまにしか顔を出さない島田さんもちょうど大きな仕事がひと段落した後で母親と一緒に帰省したそうですが、ここでも叔母が盛大にやらかしてしまいます。

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