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自分は負け犬だと思う人に捧げたい、自己否定スパイラルを抜け出す方法

暮らし

短いスパンで自己肯定を繰り返す

ダースレイダー:赤ん坊の頃から考えれば、なんにもしゃべれなかったし、ハイハイしかできなかったけれども、そこから立ち上がって、つかまり立ちして、歩くようになり、走れるようになったわけで。

 あるいは、後天的なケガとかで何かができなくなってしまった場合。僕自身、脳梗塞で倒れて何もできなくなって、リハビリで歩くとこから始めますってなったことがある。右足と左足がやっと順番に動くようになったぞって喜んでも、人と比べた瞬間、スタスタ歩ける人が隣にいるわけで。

 それと比べたら劣っていることになっちゃうんだけど、そうじゃなくて数秒前の自分とか、昨日の自分と比べて、何ができるようになったのか? と。すごく短いスパンで自己肯定するっていうのを繰り返していくことです。そうすることによって、自信を持つことができるから。

失敗しても「強くなってる自分」に目を向ける

崩れそうなパズル

※画像はイメージです(以下、同じ)

ダースレイダー:質問者さんが言う、「自分にどこか期待してしまっている」っていう話だけど、期待っていうのは将来への漠然としたものじゃなくて、自分が何をやって何を選んだのかによるものだと思うんだよね。

 だから、失敗することもある。例えば、おいしいと思って入った中華料理屋がたいしたことなかったときに俺の勘はダメだって思っても、それはその1回の経験をすることによって「じゃあもうその店にはもう行かないようにするべきだ」っていうデータが手に入るわけです。

 これって強くなってるってことだと思うんだよね。小さな勝ち負けみたいな判断じゃなくて、こうした失敗もひとつひとつの体験。例えば、歩いてたらこの道のこの場所で思いっきりこけたんだよっていうことが分かっている人は、別の日にそこを歩いてもこけたりしないわけですよね。前にこけたときの自分と比べると、あきらかにパワーアップしてる。

 比べるべきは、かつてそれを知らなかった自分とか、その体験をしてなかった自分。そうしてみると、あきらかにどんな尺度であっても確実にパワーアップしていると思います。

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