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自分は負け犬だと思う人に捧げたい、自己否定スパイラルを抜け出す方法

自己否定のスパイラルを抜け出す方法

ダースレイダー:メッシの話に戻るけど、10歳のメッシが今のメッシになるまでの20年間の成長って確かにすごいんだろうけど、メッシだってスタートラインにいたときもあったわけで。まぁ、メッシくらいだとスタートラインからして結構すごいところから始めてるかもしれないけどね。

 でも、メッシと自分を比べてどっちが日本語が上手いかって話になれば、これは屁理屈だとかいうかもしれないけど、あきらかに自分のほうが上手いよねっていう話になるよね。

 夏目漱石を今すぐ読めって言われたら、確実にメッシより読めるとかね。そうやって、比べるものを変えた瞬間、評価が逆転したりする。こうやって実は簡単に自己否定のスパイラルを抜け出すことはできるんじゃないかなって思います。

苦手なことを補い合う人間関係を作る

ハイタッチ

ダースレイダー:ただ自分でうまく切り替えられればいいけど、とは言えしんどい時もあると思う。何がツラいかって、やっぱり自分ができないことを、自分ができるようにするのがツラいんであって、そもそも苦手なことを無理に克服する必要があるのか、考えないといけないかもしれない。

 例えば、字が上手いやつがいたら、そいつに書いてもらうとか、歌が上手いやつがいたら、そいつに歌ってもらうとか、力持ちのやつがいたら、そいつに持ってもらうとか。

 そういったいろんな能力を持ってる知り合いを増やしていくっていうのは、自分が克服するよりも実は、自分のポテンシャルを伸ばすことができたりする。全部自分でやろうとするから負け犬みたいな気持ちになっちゃうと思うんだよね。

 逆にそいつが困っていることがあったら、自分がフォローするっていう関係性をあちこちで作って幅広く人間関係を作りつつ、自分はここまでこれたっていう自己肯定を大切にするのがいいんじゃないかなと思います。

<構成/サジェリコフ 撮影/山口康仁>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。