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転職で「消したい過去」は変えられる?スルガ銀行職員にも可能性はある

学び

 こんにちは、経営者を仕事としております出口知史です。

 これまで私は経営者としてさまざまな人間模様を目撃してきました。なかには、意識の高い若手ビジネスマンに人気の“ホリエモン”のような、一握りの天才というのも存在しました。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 一方で、私も含めた数多くの人々は、能力的にはそんなに違いはない、ごく普通のサラリーマン(あるいは経営者)です。本連載では私が日々の経験を通じて得た教訓を、多くの“普通の会社員”に向けて伝えていきたいと思います。

「やっちまった過去」のキャリアを活かす

 今回はキャリア形成の考え方について紹介したいと思います。

 特に所属している企業の評判が悪かったり、本来の希望と違う仕事をしている状況で、転職を考える人、平たく言えば「やっちまった過去」があると感じている人に対してお伝えします。

 私は8回も転職していますが、意識高い若手の人が話題にするようなキャリア形成をどうしていくかはその都度、考えたことがありません。もちろんプレゼンのために、後付けで考えたストーリーを話すことはよくありました。

 現実として日本社会において転職する人はマイナーな存在です。私は経営者としてよく中途採用をやりますが、社歴の長い人に選考を任せてしまうと「転職歴があるから」という理由で中途採用の候補者を落とそうとします。それを未然に防いだことは、何度もあります。

「この経歴が邪魔ですね」と何度も言われた

 私自身の話をすれば、コンサルティング会社や投資ファンドに在籍する一方、出版社で編集をしていた時期があります。それに対して、ヘッドハンターや同業の同僚からは「その経歴は経営者として邪魔だ」と何回も言われました。

 その理由は「経営に関係がない」「20代後半でのタイミングが悪かった」「もっとキャリアの軸となる組織・起業マネジメントの仕事をしておくべきだった」などさまざまです。

 ただし、その経歴があるから、情報の受け手・読み手のことを想像しながら情報を送る癖は強く身についています。言葉遣いひとつとっても気を遣っていることも多々あります。何と言っても、自分の責任で情報を配信することに抵抗がないので情報発信のバリエーションを持っていると捉えています。

 そうしたことは経営者としての社員やお客様との接点が関わる局面において大きく作用していると感じています。ただ、それも、たまたまその証拠となるような結果があることで初めて説得力も増してくるものです。

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