高市早苗「国会はみんなが見ていない」発言から解く、衆院選の争点/ラッパー・ダースレイダー
選ばれた議員が選挙制度を変える難しさ
自分が勝った選挙制度を変えることは、倫理観や将来の日本の社会構造を考えることが前提となるので、そういった政治家・国会議員の数が増えないことには、なかなか制度は変わらないと言われています。
もし二大政党制になった場合、公明党、立憲民主党、国民民主党、共産党、れいわ新選組など、いま存在する多くの政党がどこかに吸収されざるを得ない状況になります。こういったことが二大政党制に移行することへの難しさになっていますし、比例代表制度がなくならない理由でもあります。
そんな選挙制度を軸にしているので、とにかく難しい状況です。現在は二大政党制ではなく、もともと違う政党で、考え方も違う自民党と公明党が政権与党として二党で連立をしています。
政策を共有して政権の姿を明らかに
そこに対して、今の政権与党ではない野党は、どれだけ二大政党のうちの片方を担うことができるのでしょうか。現状の制度ではそうせざるを得ません。
野党の4党(日本維新の会、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で<NHK党>は共闘に参加しないのでここでは省きます。維新は自民党の一部とは親和性は高いと思いますが、現状の選挙制度に馴染まない考えの受け皿にもなり得ます)は、基本理念や政策を共有して、政権の姿を明らかにする必要があります。
これが野党共闘と言われているところですが、当然この共闘することの難しさが毎回問題になっている。そして「共闘すらできないのに、二大政党制という選挙制度は何か?」という話にまた戻ってきてしまいます。