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「趣味コン」は街コンより“コミュ力”いらず。成功率が高い理由

暮らし

 異性との出会いがないとお嘆きのアナタ。もしや無趣味じゃないですか? 趣味を通じて知り合う相手は、心の距離も近づきやすいもの。

趣味コン

※写真はイメージです(以下、同じ)

 そして、時に人生を決定づける大事なパートナーになり得ることも。今回は趣味を通じて出会う「趣味コン」の運営者に話を聞いた。

趣味コンをきっかけに結婚したカップルも

 2011年頃から全国的に広まった街コン。しかし、近年はそうした大規模なイベントよりも、少人数で行われる「趣味コン」に注目が集まっている。「マチコンジャパン」運営会社であるリンクバルのPR担当・出来千春氏に、趣味が人生や出会いに与える影響について話を聞いた。

「趣味コンの開催回数は年々増え続けています。趣味を通じた出会いに人々が積極的になっている証拠だと思います。一般的な街コンと違って共通の話題が必ずあるため、趣味コンの現場は驚くほど話題が絶えません。

 街コンだと必ず聞くような『お仕事は?』『好きなものは?』という質問を回避して、自分の興味のあることに集中して話ができるから楽しいに決まってますよね」

 実際、趣味コンを通じて知り合い、結婚したカップルもいるという。出来氏自身も街コンを経験したことがあるそうだが、どんなにコミュニケーション能力があったとしても、軸のない話を延々と繰り返すのは大変だと語る。

趣味コンは心の距離が縮まりやすい

趣味コン

 趣味が共通項となって最初から深く話せた場合、やはり心の距離が縮まりやすい。互いを知るための時間も短縮できるため合理的でもあるのだ。

「SNSが発達した現代、同じ趣味の人間が交流しやすい環境が整ったのでしょう。出会いのツールとして趣味が大きな存在になっているのは間違いありません」

 では一体なぜ、そうした流れが生まれたのだろうか。

「昔の日本には『必ず結婚しなければならない』という思想があり、相手選びは年収や職業などの“条件”がすべてでした。ところが現代は必ずしも結婚がすべてではない。パートナーにもっとも大切なのは、一緒にいることで明るい人生を歩めそうな“フィーリング”であると考えるようになったからではないでしょうか」

 結婚は結婚相手に求める“条件”から“フィーリング”の時代へ。趣味で結ばれた絆の強さが、試される時代がやってきたのかもしれない。

出来千春
リンクバル事業本部 PR担当
イベントECサイト「machicon JAPAN」を運営。趣味に特化した婚活イベント「趣味コン」にも力を入れており、数多くの出会いを提供している

― 「趣味で出会える」は本当か? ―

<取材・文/もちづき千代子 坂本享哉(株式会社 本) 企画協力/酒井よし彦>

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