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JR西日本、1億円かけて挑む新快速の「有料座席サービス」

 近年の鉄道は有料座席サービスの導入が全国的に広がり、それぞれの鉄道事業者は、乗客の着席ニーズに応えている。

 JR西日本では、2019年3月16日のダイヤ改正で、アーバンネットワークの看板列車、新快速に有料座席サービス「Aシート」が導入され、4往復運転される(平日は野洲―姫路・網干間、土休は野洲―姫路間)。

東海道・山陽本線

東海道・山陽本線関西エリアの近郊形電車に有料座席車が連結されるのは、1980年以来39年ぶり

 今回は2月27日に行われた報道公開を取材した。新たな展開を迎えた新快速にチューモーク!

223系1000番台の先頭車2両を改造

西日本

JR西日本の快速、普通列車の種別幕は、「路線記号+種別」を表示する車両が多い

 Aシートの「A」はAmenityの頭文字、新快速は路線記号Aを走行すること(当該エリアは、北陸本線米原―敦賀間、東海道本線米原―神戸間、山陽本線神戸―上郡間、赤穂線相生―播州赤穂間)、関西弁で「良い」を表す「ええ」から名づけられた。

 また、JR西日本によると、訪日外国人の乗客から「アルファベットのAは、“上位クラスのサービスをイメージできる”」という声をいただいたという。

 車両は1995年8月12日のデビューから25年目を迎えたベテラン車両、223系1000番台近郊形電車の先頭車2両(クハ222-1007・1008)が改造され、9号車に連結される。ちなみに、改造費用は1億円強のとのこと。

「有料座席の車両にふさわしい」が決め手

 9号車が選定された理由は2つ。まず、先頭車同士が顔を合わせる8号車と9号車のあいだは、車内での通り抜けができないこと。

 次にJR西日本の近郊形電車は、下り方先頭車(注、湖西線、北陸本線などは上り方)にトイレが設置されていることで、“有料座席の車両にふさわしい”ことが大きな決め手となった。

・エクステリア(外装)

西日本

683系リニューアル車

Aシート

「A」と「リクライニングシート形状」のフォルムを組み合わせたAシートのロゴ

“特急グレードの車両”にするため、エクステリアの車体側面は、特急〈サンダーバード〉用の683系リニューアル車に準拠。側窓の周囲をブラウンからブラックに変え、範囲を広げることで連続窓ふうに魅せているほか、戸袋部分にAシートのロゴが貼付された。

 また、ホームの足元(乗車口は△9番。もしくは△4番)にも、Aシート乗車口のロゴが貼付される予定だ。

エクステリア

後ろ3両(10~12号車)は従来通りのエクステリア、インテリアで、体質改善工事(リニューアル)は施行されていない

 車体側面の帯は一部を除き、ホワイト、ブラウン、ブルー、ベージュの組み合わせから、ブルーとホワイトの組み合わせに変更された。JR西日本によると、ブルーは特急の特別感を連想させる色、ホワイトは新快速の帯色(上記の4色)の連続性を表現したという。

 なお、先頭車の前面部分は、別の新快速車両(1~8号車)に連結した際、連続性、調和性をとることに配慮し、オリジナルのままである。

 エクステリアで目立つのは、3ドア車から2ドア車への変更に伴い、中間の乗降用ドアが閉鎖されたこと。ステンレス車体ゆえ、痕跡が目立つのは致し方のないところである。