bizSPA!フレッシュ

JR西日本、1億円かけて挑む新快速の「有料座席サービス」

暮らし

インテリア、客室、デッキにも注目!

・インテリア

特別な空間

車内はデッキと客室に分けることで、特別な空間を演出

インテリアはデッキと客室に分け、パーティーションで仕切っているほか、室内灯も白色から電球色に変え、特別な雰囲気を醸し出している。

・客室

座席定員

座席定員は46人。自由席扱いのため、“早い者勝ち”となる

西日本

着席後、専任の車掌から乗車整理券を購入する

シートカバー

座席背面のシートカバーには、乗車整理券用のポケットを備えている

 客室は有料エリア(立席不可)で、着席後、Aシート専任の車掌から降車駅を伝えたのち、乗車整理券500円(おとな、こども同額)を購入する。

 現金、もしくは交通系ICカードで支払ったあと、シートカバー背面のポケットに乗車整理券を入れ、降車前に抜き取る。

クロスシート

関東地方では、京浜急行電鉄と鹿島臨海鉄道でしか見られない、快適な転換クロスシート

リクライニングシート

より快適なリクライニングシートは、287系、683系4000番台に準拠

コンセント

コンセントは外側のひじかけに設置

 座席は快適な転換クロスシート(一部固定腰掛)から、より快適な背面テーブルつきリクライニングシートに変わり、46席設置。

 シートピッチは910ミリから970ミリに広がり、ゆったり過ごせるほか、JR西日本の在来線車両の普通車では初めて、全席にコンセントが設置された。また、無料Wi-Fiサービスも楽しめる。

近鉄車両

近年の鉄道車両に普及しつつある荷物スペース

 野洲寄りには荷物スペースが設置され、スーツケースやキャリーバッグなどが置ける。報道公開前、大阪から新快速姫路行きに乗り、加古川発車後、1~8号車をまわってみたら、乗客数人がマナー違反を承知の上なのか、キャリーバッグを通路に置き、半分ふさいでいた。青春18きっぷシーズン外でも旅行客の需要が高いようで、Aシートは旅行者にとっても、“うってつけの車両”と言えよう。

改造

旅客情報案内装置の位置は、改造前のまま

 客室で気になったのは、旅客情報案内装置が設置されていないこと。Aシートには専任の車掌が乗務するので、不明な点は遠慮なく尋ねればいいのだろう。営業列車に乗車した際、検証してみたい。

・デッキ

ベビーカー

223系1000番台では初設置となる、車椅子対応の洋式トイレ及び、車椅子&ベビーカースペース

 デッキは無料エリアで、客室が満席の際の“立席スペース”としているほか、野洲寄りに設置されているトイレを和式から、車椅子対応の洋式に改造。

 併せて、トイレの向かい側をボックスシートから、車椅子&ベビーカースペースに変更された(後述の223系2000番台は、当初から下り方先頭車に、車椅子対応の洋式トイレ、車椅子&ベビーカースペースを設置)。

 乗降用ドア付近の床は、滑り止め対策が施されている。

改造車ゆえ、座席と側窓の位置が一致しないところも

 今回のAシートは改造車ゆえ、席によっては、使い勝手のいい席、鬼門のような席が存在する。

・向かい合わせにオススメの席

シート

6・7番席の向かい合わせ利用は、“だんらん”にうってつけ

 4人家族やグループの向かい合わせ利用は、6・7番席がオススメ。この席は乗降用ドアが撤去されたところに設けられており、簡易コンパートメントのようなひとときが過ごせそう。

・鬼門のような席

シート

左は6番席、右は5番席

 下り6番席と上り5番席は、旧戸袋部分に設置されたため、車窓が眺めづらい。しかしながら、車内でオフィスワークをするには、うってつけの席といえるだろう。

客室とデッキ

客室とデッキの仕切りドアがないため、上り新快速の11番C席は落ち着いて過ごせるのだろうか

 また、上りの11番C席は前方に座席がなく、背面のテーブルがないので飲食やパソコン操作がしにくい。

おすすめ記事