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賃貸派のあなたにそっと耳打ちする、購入すると幸せになる理由

暮らし

 マンションブロガーの、のらえもんです。都心勤務の若者に賃貸派が増えていると聞きます。

 35年の住宅ローン組んでも先がぜんぜんイメージできないとか、会社やめられなくなるとか、人口減少に悩む日本ならそのうち地価が下がるなど、さまざまな理由があると思います。

鍵

※画像はイメージです(以下、同じ)

 もともとゴリゴリの賃貸派だった私ですから、気持はよくわかるのです。しかしいろいろ調べていくうちに「まてよ……? 買ってもいいんじゃない?」と思うようになりました。

 元賃貸派サラリーマンが現賃貸派サラリーマンにそっと耳打ちする、購入すると幸せになる理由をいくつか挙げてみましょう

1:賃貸はある理由でクオリティが意図的に下げられている

購入

 もともと分譲マンション育ちの私。社会人になってはじめての一人暮らし、新築ワンルームを選びました。いざ住んだところ、驚いたのです。

「あれ? ここ新築なのに窓が結露する……」よく見れば窓は小さいし、床もふにゃふにゃ。最初は、小さな差だと思っていたのですが、だんだんと住宅としてのクオリティの低さがわかってきます。

 と、同時に親が15年前に買った分譲マンションの居住性の高さに初めて気づいたのでした。

 実は、日本で賃貸専用として設計された住宅は、一部の例外を除いて分譲用住宅と比べて意図的にクオリティが下げられています。なぜならコストダウンして建てたほうが大家の利回りが高くなるからです。分譲住宅クラスにしても良いのですが、残念ながらかけたコストほど家賃に反映されません。

 コストをかければ当然利回りが下がります。クオリティを上げても回収できる見込みがないため、賃貸住宅そのものの質を高めるインセンティブが働かず、平成最後の年になっても質の悪い賃貸用住宅が新築として居給され続けています。

 一方、転勤などにより空いた住戸を転用した分譲マンションの賃貸募集もありますが、普通の賃貸に比べて割高となります。

 日本人の住宅優先度は、広さや南向き、駅からの距離などがメインで、住宅そのものの質については知識がない人が多く、賃料が割高になる分譲物件を積極的に選ぶのは、ほんの一部の人しかいないのです。

2:住宅ローンはサラリーマンの特権である

家

 住宅ローンは、2018年10月時点で非常に低金利に抑えられています。

 変動金利で0.5%程度、10年固定でも1%以下の水準です。個人がここまで安い金利で資金を調達できる手段は住宅ローン以外にはなく、資産性が高い物件を購入することにより、資産形成をすることすら可能です。実際に、そのようなメソッドも存在します。

 しかも、現状の住宅ローン制度はサラリーマンに極端に有利にできています。フリーランスや会社経営者が住宅ローンを借りに行くと、まったく借りられず、その会社経営者の下で働いている従業員はなぜか借りられるという現実があります(※)。物件そのものよりも、人の定期収入に対して貸すという側面があるからです。

 また、銀行の住宅ローンはもれなく「団体信用生命保険」が付いています。これは自分が死ぬと住宅ローンの残債がチャラになるというものです。同額の生命保険の掛け捨てを計算すると、案外コストがかかります。生命保険分を加味すれば、実質的な金利はもっと抑えられています。さらにに住宅ローン減税という最大の減税措置まで付いてきます。

 そもそも、サラリーマンは収入を国から細かく補足されていて、徴税面からするともっとも虐げられている階級です。住宅ローンの利用は、サラリーマン階級の数少ない特権なのです

※銀行から借りられない人のために、国は「フラット35」という助け舟を出しています。ただし、銀行の住宅ローンよりも若干金利が高くなります。

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