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新築の半額以下で「都心のリノベ物件」購入…そこに潜む意外なリスク

暮らし

 マンションブロガーの、のらえもんです。

 新築マンションの相場は、ここ20年間で最高水準。若者の稼ぎは下降傾向にあるのに、物件だけどんどん高くなっちゃって、今やサラリーマン層が東京都内で家を買うことが難しくなっています。

マイホーム

※画像はイメージです(以下、同じ)

「それじゃあ目線を変えて、他の選択肢はないのか?」と検索すると……おしゃれな「リノベーション住宅」というのを目にするかと思います。

渋谷でも恵比寿でも物件が買えて住める!

 マンションというのは、基本コンクリートの柱と梁、床面で囲まれた空間を買うことと一緒です。特別な工法でなければ、壁面を壊してイチから部屋を作ることも可能です。

 古くて昔風の間取りの中古マンションを、フルリフォームして現代風に変えた住宅をリノベーションと言いますが、これは検討するに値するものなのでしょうか。ちょっと考えてみました。

 いま、リノベーション住宅は注目されています。スクラップ&ビルド(※)一辺倒だった日本の住宅を見直して、まだ使えるものを工夫することによって、もっと使えるようにする。時代の流れにも合っています。すこしググればリノベ業者が、過去の施工事例を並べていて、おしゃれで寛げる部屋をいっぱい見ることができます。

 新築なら1億円する渋谷、恵比寿、世田谷といった人気の街でも、リノベ込みで50平米5000万~6000万円で購入することも可能です。みんながあこがれる街のそばでなければ、それこそ3000万~4000万円でも可能。

 これに35年ローンと組みあわせれば……いけるじゃん! 憧れの都心居住とおしゃれライフの完成です。職場へ自転車通勤も可能です。

※日本の戦後住宅は、高温多湿や地震などの日本固有の要因や高度成長期に急いで作られたものが多く、長く残すよりも壊して作り変えることが前提でした。

床、壁、造作家具は自由に選べる

マンション

 内装は無垢の床、無骨で無機質だけど機能的なキッチン。床から天井までの本棚。その天井はコンクリートと配管むき出しで、まるでカフェのようです。リビングと寝室、収納を分けることはせず、ゆとりある大空間・ワンルームとしています。玄関を開けるとリビングの外にある緑が見えて、爽やかな風が感じられます。

 リノベ物件は、買ったマンションの箱の中だけ変更できる。という制約条件のもとに、床・壁・造作家具などを組み合わせて個人の趣向に最大限振った住宅ですから、内装の評価は非常に高いものとなります。購入者のインタビューが一様に幸せそうなのも頷けます。

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