勘違いした男性客が怖すぎた!ストーキングされた女性が体験「3か月の恐怖」
相手の誤解を解こうとして、どんどん泥沼化していった経験のある人も多いのではないでしょうか? 何気ない親切をしたつもりが相手に誤解され、恐怖の3か月間を送ることになった高嶺菜緒さん(仮名・当時23歳)も、その1人です。
高嶺さんの大学卒業を目前にして、ギャンブル癖がある父親の借金を背負って母親が離婚。借金の返済を急ぐため、そして母を助けるため、決まっていた企業への入社を辞退してアルバイトを掛け持ちすることを決意します。
雨でびしょ濡れの男性がやってきて…
「入社が決まっていた企業は副業禁止という事情もあり、正社員で働くよりも、あきらかにアルバイトを掛け持ちしたほうが高収入だと考えました。その代わり、休みなしです。ホテルの早朝にコンビニ、そして飲食店を掛け持ちして働きました」
頑張って1年ほどそんな生活を続けていたとき、コンビニに1人の客がやってきます。急に降り出してきた雨にビショ濡れ状態で駆け込んできた黒縁メガネの小太りな男性Aさん(34歳)。Aさんは、ここ1か月ほどよく店に訪れ、常連のような印象でした。
「雨で灰色のTシャツが黒っぽく変わっていたこともあり、気の毒に思ってカウンター内で店員が使っているペーパーナプキンを『よかったら使ってください』と差し出しました。私にとっては特別なことではなく、何気ない親切だったのです」
「違う!」と激しく否定するも…
けれどこの親切な行為を、Aさんは「自分に気がある」と大きく勘違い。翌日には、高嶺さんのレジへ並び、「これ」とメモ紙のようなものを置いて帰ったのです。ノートの切れ端のようなそのメモ紙を見た高嶺さんは、思わず絶叫しそうになったとか。
「メモ紙には、『昨日は、親切にしてくれてありがとう。僕への高嶺さんの気持ちに気づくことができました』と書いてあったのです。私には、そんな気持ちは一切ありません。読んだ瞬間、『違う!』と激しく否定しましたが、Aはとっくに帰っていました」
そのあと、これまでの様子を思い返して、高嶺さんはゾッとします。笑顔の接客を心がけていた高嶺さんが「ありがとうございました」と微笑みかけたとき、Aさんにジロジロと見られることが何度もあったのです。