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1万円で買った「偽物ブランドバッグ」。買取専門店に持ち込んでみた結果

ビジネス

 偽ブランド品の摘発件数がコロナ前の水準に戻りつつある。素人では判別の難しい精巧なスーパーコピーは、数万円を超える金額で売られている。

偽ブランド品

 近年はインスタグラムなどSNSでの販売が目立ち、若者にも浸透している偽ブランド品。今回、フリマアプリで偽物を買ってしまったという20代の派遣社員・Y子さんに話を聞くことができた。

40万円のバッグが1万1500円で?

偽ブランド品

Y子さんに届いた商品。おまけでポーチが入っていたという

 Y子さんが購入したのはシャネルのトートバッグ。本物なら40万円ほどだが、ラクマで「新品同様」が1万1500円で売られていた。国内からの発送ですぐに届いたという。

「開封したら、中にポーチやコインケースもおまけで入っていて、これは偽物だと確信しましたね。あとで見ると商品説明に『ノベルティに理解のある方』とありました。これはどうやら隠語のようです。保証書やシリアルナンバーもなかったですね。ちなみに発送は兵庫県からで、出品者は明らかに外国人でした」

買取専門店へ持ち込んでみたら…

 取材班はY子さんとともに都内の買取専門店に向かった。1軒目では真贋判定せず「当社の買い取り基準を満たしてないと」と即答。2軒目ではバッグを出したとたん、担当者の顔色が険しくなり「ダメですね。すいません」と謝られたのだった。

 ラクマには、他にも偽ブランド品と思われるものが大量に出品されている。そこで、運営する楽天グループに見解を求めたが、期限までに回答はなかった。抜本的な対策を講じてほしいものだ。

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