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凶器レベルの刺激臭が…築35年社員寮の「ボットン便所」で起こった悲劇

コラム

 現在、日本で使用されているトイレの多くは水洗式。最後に調査が行われた総務省統計局「平成20年住宅・土地統計調査」によると、2008年当時で水洗式の普及率は90.7%。これ以前から横ばいの状態が続いており、今も1割近くのトイレが汲み取り式と呼ばれる非水洗型だと言われています。

トイレ

画像はイメージです(以下同じ)

 下水道が整備された首都圏など都市部で非水洗型トイレを見かけることはほぼないですが、地方へ行くとさほど珍しいことではありません。しかし、タンクに排泄物を溜めておく汲み取り式は、設備が古いとトイレ内に臭いが充満するのが難点。そのため、換気などの消臭対策が欠かせず、これを怠ると異臭騒動に発展してしまうこともあるようです。

社員寮のトイレはぼっとん式

「以前、ある地方の工事現場の仕事を担当することになり、会社が用意した社員寮に2か月ほど住んでいました。でも、そこのトイレがいわゆるボットン便所(汲み取り式)。それだけならまだいいのですがアンモニア臭がありえないレベルで漂っていた時期があったんです。あれが公衆トイレだったら完全に異臭騒ぎとして報じられていたはず。そのくらい強烈な臭いでした」

 そう語るのは、建設会社に勤める有田孝弘さん(仮名・31歳)。社員寮といっても広めのただの一軒家でで、各部屋は間仕切り入れて半個室にして使用していたそうです。

 建物は見た目こそそこまで古くは感じなかったものの築35年以上。しかも、汲み取り式のトイレは和式のボットン便所の上に洋式便座を乗せただけのタイプで、芳香剤が置いてあっても常に臭いが漂っていたといいます。

呼吸ができないほどの刺激臭が発生

くさいトイレ

「農家だった祖父母の家もぼっとん式だっから知ってますが、多少は臭くても仕方ないじゃないですか。だから、最初は別に気にせず使っていたんです。けど、半月ちょっと過ぎたあたりかな? アンモニアの臭いが少しキツくなってきて、同僚たちの間でも『最近、トイレ小便臭くねぇか?』って話が出るようになっていました」

 ところが、この社員寮には管理人が常駐しておらず、会社に相談すると「置いてある消臭剤を自由に使って構わない」とのこと。そこでトイレに消臭剤を2個置くようにしていたそうですが、臭いは消えるどころか強くなる一方だったそうです。

はじめに違和感を覚え始めてから1週間経ったころには凶器レベルの刺激臭になっていました。呼吸をすると鼻の奥に突き刺すような痛みを感じるし、目を開けたままにしておくの辛いほど。そんな有様ですから用を足す時は息を止めた状態で使っていました」

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