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ローラも売った…有名人の豪邸売却報道に、不動産業界が「迷惑です」

暮らし

 今回の騒動で、DJあかいさんは芸能人のプライバシーのあり方を問います。

「今さらのことですが、芸能人は、閣僚や国会議員のように資産を公開する義務はありません。しかし、一般人の感覚からすると、芸能人は限りなく公人に近い存在であり、芸能人側も自分のプライベートを切り売りし、話題を獲得している面もあります。

 マスコミは最低限のプライバシーとして芸能人宅の住所は報道で明かしていませんが、今の御時世、そういった情報を求める読者や視聴者はすぐにネットで検索して見つけてしまうことを認識する必要があります」

不動産売却はプライバシー情報という意識を

 ようすけさんも、売り主の手取り額が減少する可能性があることから、同業として苦言を呈します。

「『誰がいくらで売っているのか?』という情報は、どんな売り主でも知られたくない事項です。著名人・元著名人が不動産を売却する際、同じ事態が起きないよう、不動産売却はプライバシー情報という意識をメディア側は強く持っていただきたい。それくらい不動産売買は繊細な取引であり、ひとつの発言や出来事が成約に大きな影響を与えるのです」

 ちなみに、最近、不動産売却が報道された有名人というと……。

浜崎あゆみさんが南青山に所有していた地下1階、地上5階建ての豪華なビルを昨年売却。事務所も売却の事実は認めているが、「25億円」という報道の真偽は不明。一時、マンション暮らしだと噂されるも、直後に田園調布に10億円(売り出し価格)の自宅を購入。

ソフトバンク球団会長の王貞治さんが、目黒区内の500平方メートルを超える土地代だけでも5億円以上とされる「ホームラン御殿」を今年1月に売却。背景には6月に再婚した女性が生まれ育った福岡の地で過ごすためと見られています。

・お笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右さんと妻でタレントの岡田祐佳さんが、昨年12月に協議離婚。財産分与のために、自宅の都内一軒家を売却し、売却額からローンを引いた分を祐佳さんに支払うと報じられた。

 もちろんメディア側にも「報道の自由」といった言い分はあるのでしょうが、過剰な報道は結果、誰も得をしない事態を招いてしまうのかもしれません。

<取材・文/栗林篤>

【ようすけ】
@jounetu2sen 。都内で実需(住宅)の不動産仲介業をしています。キャリアは10年超えました。家を探しに行ったら皆様会うツーブロックの営業マンです。

【ぷん太】
@55openman。2017年クソ物件オブザイヤー最優秀賞受賞者。“あの”一部上場企業で、東京に家を持つお手伝いをする不動産営業マン。信じるか信じないかはあなた次第です。

【DJあかい】
@aka1you 。仕事のストライクゾーンがどんどん広がっている不動産界隈の人。最近大家業も始めました。原点たるブログ業については大人の事情を忖度して宣伝できませんので「DJあかい ブログ」で検索してください

「全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)」は、数百億円の不動産を取引する不動産ファンドのAMrからルノアールにたむろする無免許ブローカーまでを会員に擁する、その保有資産、預り資産、グリップ資産の合計が2兆円を超える不動産Twitter最大の業界団体です
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