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ローラも売った…有名人の豪邸売却報道に、不動産業界が「迷惑です」

 タレントのローラさんが敷地面積300平米、価値3億円ともいわれるロサンゼルスの豪邸を売却し、話題になっています。有名タレントともなると心機一転、数億円の自宅や別荘を売却することは珍しくありません

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ROLAさん(@rolaofficial)がシェアした投稿 –

 ただ、海外ならまだしも、国内の物件ともなると、過去にはGACKTさんや松田聖子さんの自宅がネットで住所を突き止められファンや野次馬が集まって、スマホで“記念撮影”するなどプチ観光地化の様相も。

 実はこうした報道は「ある問題」をはらんでいるといいます。不動産取引のプロフェッショナル、「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)会員に聞きました。

売り主への守秘義務がないがしろに

「誰も得しない結果になっていますね」

 とりわけ芸能界を引退したタレントが自宅売却し、話題になった場合の問題点を指摘するのは全宅ツイ会員の「ようすけ」(@jounetu2sen)さんです。

「“元”有名人とはいえ、現在は一般人である人が、自宅売却中に特定される事態に違和感を覚えます」

 ようすけさんは、宅建業者は売主の守秘義務を遵守する立場をとるものの、宅建業法と無関係であるメディアが防波堤を破り暴走したと問題視します。

不動産取引への影響とは

 こうした報道が、不動産取引にどのような影響を与えるのでしょうか。ようすけさんは次のように予想します。

「ただでさえ、高額物件では買う気のない冷やかしの内覧がつきものです。報道がイタズラ目的の問い合わせを助長する可能性は十分あります。あまりに数が多ければ、専任業者への営業妨害も懸念されるところです」

 さらに、売り主側のみならず買い主側にもマイナスの影響があると指摘します。

「『購入したら変に注目されるかも』というマイナス心理が買い手側に働き、成約が難化したといえます。買い手となる富裕層は、気に入れば物件価格が多少高くても購入することはあります。しかし、彼らが重要視するプライバシーの面で不安が残ります」

 ようすけさんは、最終的な成約価格に影響を及ぼすのではとの見方を示します。