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ミシュラン初選出、都内のカレー店4軒を食べ歩き。老舗からニューカマーまで

暮らし

2)ポークビンダルー「ポークビンダルー食べる副大統領」(渋谷)

ポークビンダルー食べる副大統領

 かつては一部のインド料理好きにしか知られていなかったインド・ゴア州名物の豚肉カレー「ポークビンダルー」。

ポークビンダルー食べる副大統領

 1500年代からゴアを占領し続けたポルトガル人の豚煮込み料理みがインドで食べられているうちに香辛料と融合。ルーツがインドではなくポルトガルという特殊なカレーなんですよね。最近はスパイスカレー店などでも見かけるようになり知名度が上昇中。

ポークビンダルー食べる副大統領

 そんなポークビンダルー人気を象徴するお店が、今回ビブグルマンに選ばれた渋谷の「ポークビンダルー食べる副大統領」なのであります。メニューは中央にサラダを盛り付けたポークビンダルーのみ。

ポークビンダルー食べる副大統領

 トマトベースの濃厚なグレーヴィーに広がるゴアスタイルのマサラの香り。ビンダルーならではの酸味に豚肉のパンチある旨味もたっぷり溶け込んでライスが止まらなくなっちゃうんですよね!

 特徴的な酸味や辛味が控えめで、ビンダルーを知らない人にも受け入れられやすい味つけなのも人気の理由のひとつではないかと。今回のビブグルマン獲得により、ますますポークビンダルー人気が高まりそうな予感です。

3)カシミールカレー「ビストロべっぴん舎」(神保町)

ビストロべっぴん舎

 カレータウン神保町でビブグルマンのニューフェイスに選ばれたのは激辛カシミールカレーが人気のビストロべっぴん舎。

 カレーはラーメンと違い、暖簾分けなどの味を継承する文化があまりないのですが、源流の味が受け継がれ、さまざまなエリアで親しまれているカレーが例外的に存在するんですよね。その代表格ともいえるのが上野(湯島)デリーで誕生したこのカシミール

ビストロべっぴん舎

 デリー→柏ボンベイ→ビストロべっぴん舎という流れで受け継がれた伝家の宝刀カシミールは季節の野菜を携えた「黒のべっぴんカシミール」と欧風カレーと融合した「牛スジカシミール」の2つのスタイルで楽しむことができます。

ビストロべっぴん舎

 真っ黒くてシャバシャバなカレーに広がる心地よいスパイスの香りにカシミールならではの強烈で攻撃的な辛味! デリーのDNAが宿った本気のカシミールを擁するお店がビブグルマンを獲るのはカシミールファンとしては感慨深いものが。

ビストロべっぴん舎

 辛さが苦手な人には、赤のべっぴん薬膳カリーや、コリアンダー香る濃厚エビカリーもあるのでノープロブレムですよ。歩ける範囲に2号店もあるので行きやすい店舗へ向かってみましょう。

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