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不況でも、なぜマスコミ就活は”狭き門”なのか。大手出版社勤務の就活ブロガーが出した答え

学び

向いていない人の戦い方

マスコミ就活に向いていない人の戦い方

――そういう学生はマスコミ志望を諦めるべきなんですか?

出版:決してそんなことはありません。私自身もマスコミ、特に出版社に入るような特性を持った人間ではありませんでしたから。自分の特性や見せ方を知るのに時間がかかり、結果的に2回就活を経験しました。

 何となく出版社に行きたい、と思って挑戦した1年目は全滅で、2年目で徹底的に出版就活を研究するようになりました。あらゆる就活本を読み、マスコミ塾にも入ってたくさんの0Bの方々と話させていただきました。

 振り返ってみて重要だと思ったのは、目指す業界の人にたくさん会って、その業界での戦い方を知ることです。同時に、大きなサークルに入っている友人などにお願いしてOBのESをもらい、研究することも欠かしませんでした。

 地道にOB訪問やES研究を重ねて、自分のベクトルを「一般企業向きの人間」から「出版社向きの人間」に合わせていったんです。

――具体的には何をするんですか。

出版:私が感じたのは、出版社にいる人はそれぞれ何かしらに対して「偏愛」を持って就活を戦っていたということです。私もそれを見つけるために、徹底的に「エンタメの自己分析」をしました。

 過去に好きだったもの、いろんなジャンルの好きなものから「好き」の傾向を分析して言語化するんです。私も実は競馬が好きなのですが、1年目の就活では「就活でそんな話すべきではない」と思い込んでいた。ところが、2年目になってその話をすると面接の突破率が上がりました。

 そうやって自分の色が見えてくると、それに合ったキャッチコピーをつけたり、見せ方を変えたりすることができます。「個性の最大化」こそが最大の武器になります。

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