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「投資は500円でできるゲーム」最初に選ぶべきものをプロがズバリ解説

コラム

 20代中盤は結婚や転職など、人生の転機が訪れる時期。この年齢から取り組んでおくと、のちのち明確な差が出てくるのが資産運用。biZSPA読者にオススメできる資産運用について、森永卓郎氏を父親に持ち、現在多数のメディアにも出演する経済アナリストの森永康平氏に話を聞きました。

森永康平氏

初心者は「つみたてNISA」がおすすめ

――全くの初心者が投資の第一歩を踏み出すとしたら、森永さんなら何をおすすめしますか?

森永康平(以下、森永):未経験者という前提であれば、制度を最大限活用したほうがいいということを常に言っています。投資の場合、利益が出るとざっくり2割の税金がかかります。一方で、100万円運用していて10万円の損が出たとしても、その損は誰も補填しません。

 それなのに利益が出たら、しっかり税金がかかるわけじゃないですか。つまり投資って儲かったら「税金を寄越せ」と言われて、損をしたら「それはお前の責任」と言われるひどい世界なんです(笑)。だから税制上のメリットがある制度は活用したほうがいいでしょう。

 活用したほうがいい制度のひとつにNISA(ニーサ)がありますが、ひとくちにNISAといっても、一般NISA、つみたてNISA。そして、20代の「bizSPA」読者にはあまり関係ないでしょうけど、ジュニアNISAの3種類があります。そのなかでおすすめしたいのが、つみたてNISAです。

「つみたてNISA」のメリットは?

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――一般NISAよりも、つみたてNISAをおすすめする理由とは?

森永:これから投資を始める若い方が、毎月10万円を投資に回せるかというと、難しいと思うんですよね。人によるでしょうけど、今の20代が給料から毎月無理なく「つみたて投資」に回せる額となると、多くても3万円くらいかと。そうなると、つみたてNISAの上限が毎月3万3000円くらい(年間上限額が40万円)なのでフィットすると。

 今って、ネット証券に口座を開くと2500本くらいの投資信託に投資可能だったりします。でも2500本のなかから「お前が好きなものを選べ」と言われても初心者は困りますよね。そう考えると、つみたてNISAでは170本の投資信託が厳選されてて選びやすい。そういう意味でも、初めての投資がつみたてNISAというのはおすすめできます。

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