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テレビと出版業界の「契約書」問題。若手放送作家と編集者が考える

コラム

 本連載では、1990年生まれの放送作家、白武ときお(@TOKIOCOM)と、1989年生まれの編集者もてスリム(@moteslim)が、日々ネットを騒がし、報じられるニュースを縦横無尽に取り上げる

もてとき

闇営業とフリーランスのギャラ事情

白武ときお(以下、白武):闇営業に関する騒動が「契約書」の件など意外な広がり方をしてますけど、そもそも、もてスリムさん自身はフリーランスですか?

もてスリム(以下、もて):一応、法人にしてますけど働き方としては実質フリーランスですね。

白武:仕事する時、事前にギャラ聞きます?

もて:仕事の種類と規模にもよるかなあ。仕事をお願いされて、ギャラ書いてないことも、ままあります。後出しになることも少なくないです。

白武:ギャラって仕事の種類や規模にもよりますが、テレビ業界って作業量が読めない仕事なので、後出しが多いんです。どれくらい頑張ったからとか、逆に思ったより赤字だったからという調整はある。本当は事前交渉でいくらもらえるか知りたいけど、自分で聞くのはためらわれるから、マネージャーがほしいというか。

もて:マネージャーがついてる放送作家っているんですか?

白武:ぼくは知るところではいないですねえ。「事前にギャラ聞いてきやがって、あいつ面倒くさいな」ってなると思います。でも、仕事によっては、こんだけやったのに「え、これだけ」みたいなことが結構あって、それは僕がまだ20代だから舐められてるのかもしれない。でも、全然働いてないのにキャリアが長いから自分よりもらってる人がいると「なんだよ!」って思います(笑)。

「思考停止」と言われたら、格安SIMを使う

白武

「ジャムが24種類に増えると選べない」(白武)

白武:それはそうと今、スマホの大手キャリアを辞めて、SIMフリーに手を出そうか迷ってるんです。けど、面倒くさいですよね。

もて:ぼく、移動先でテザリング機能を使って仕事するので月50GBくらい使うんです。そうすると、格安スマホだとすぐ通信制限がかかるので、大手キャリアのソフトバンクを使い続けてます。でも、どこが一番安いのってたしかに面倒くさいですよね。

白武:考えるのが嫌だから、ソフトバンクにしてるって、ちょっと思考停止に陥ってますよね。格安SIMを使ってる人に「これなら月1000円かからないんだよ」って情弱扱いされても全然動じないですが、「それ思考停止ですよ」と言われるとウッてなる(笑)。

もて:思考停止は、選択肢の多さも関係しますよね。

白武:よく心理学の実験で、6種類のジャムだったら買い物客は選べるけど、24種類に増えると選べなくなって、売上が落ちるっていうのがありますよね。ドコモ、au、ソフトバンクだったら考えようがあるんですけど、格安スマホとか選択肢が増えるから手が止まってしまう。

 昔、TSUTAYAで「1週間で、この10枚を見る」ってノルマを決めて借りてたんです。でも、今は「Netflix」を使えば選択肢も多いし、返却期限もない。それは便利だし、すごく楽なんだけど、締切がないから、結果として作品を見るスピードは落ちちゃいましたね。