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誤解だらけの“大麻解禁”、バンコクから現地ルポ「買いに来るのは普通の方々」

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日本に持ち込もうとした場合は当然、処罰の対象に

禁止 サラリーマン

※画像はイメージです

 さて最後になりますが、在タイ日本領事館はこういった大麻に関する規制緩和に関連して次のような内容の注意を呼び掛けています

「タイで大麻に関する規制緩和が進められ、本年6月9日には大麻が規制薬物のリストから除外されました。しかし、解禁されたのは医療等を目的とする使用や栽培であり、引き続き娯楽目的での使用は認められておらず、公共の場で大麻を吸引することなども禁止されています。

 また日本では大麻取締法に基づき大麻の所持等が禁止されており、日本に大麻を持ち込もうとした場合等には同法による処罰の対象となります」(2022/07/04付。在タイ日本大使館 公式HPより)

 またタイの近隣諸国では大麻の所持で死刑を宣告される場合もあります。今回、タイでの大麻を取り巻く現状がどうなっているかをお伝えしたいと記事を書きました。しかし、繰り返しになりますが娯楽目的は本来はまだ違法。観光で来られた方が安易に大麻を吸うことはお勧めしません。

<TEXT/梅本昌男>

バンコク在住のフリーライター。タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードやアゴラに執筆。観光からビジネス、エンタテインメントまで幅広く網羅する。NHKラジオなどへの出演なども行っている。「海外書き人クラブ」会員

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