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「誰にもわかってもらえない」孤独の淵にいた25歳男性を救ったきっかけとは

コラム

 仕事やプライベートで憧れのステージに立てたとき、喜びとともにプレッシャーが襲ってくるという人も多いのではないでしょうか。ただ、あまり考えすぎてしまうと、不要な停滞を強いられることになるかもしれません。

孤独

※画像はイメージです(以下同じ)

 期待と希望に胸を膨らませ、大学卒業後は第一志望だった企業へ就職した瀧倉風馬さん(仮名・25歳)。「キラキラとした、楽しい社会人ライフが待っているはずだった」と振り返ります。そして、当時の悩みすぎてしまった出来事についても話してくれました。

最初は自分を誇らしく思ったけど

「入社した会社は、僕の第一志望でした。一度きりの人生だからと勢いで受けたような感じだったので、採用されたときはすごく嬉しかったです。職場の人たちはやさしく、輝いている人たちばかり。最初は、そのなかにいる自分を誇らしく思っていました

 将来の自分の姿なども思い描いて楽しく過ごしていましたが、日を追うごとに先輩や同僚たちとの差を実感します。瀧倉さんが悩むような業務も同僚たちはなんなくこなすなど、仕事のデキが、まるで違うのです。

「僕1人だけが周囲のレベルに達していないと感じ、とにかく不安で孤独でした。誰も僕のことを責めたりしない、むしろやさしく、忙しいのに一生懸命サポートしてくれました。でも、それがすごく虚しく、みんなに追いつけない自分に疎外感を覚えて孤独になりました

自分の部屋から出られなくなってしまう

孤独感

 先輩や同僚が仕事をサポートしてくれることに対しても劣等感が強くなり、友人や家族に軽く愚痴を言ってみても、まったく理解してもらえない。気がつけば会社へ行けなくなり、実家の部屋からも出られなくなっていました。

「両親は、引きこもりとなった僕を最初こそ心配してくれましたが、そのうち世間体を気にする発言が多くなっていったのです。焦りや怒りをぶつけてくる両親とは衝突していた時期もありましたが、引きこもって2年も経つと、接触すらしてこなくなりました

 世間や家族との距離を感じ、強い孤独を感じていた瀧倉さん。ネットゲームで仲良くなった人たちに自分の気持ちを話し、ときには口悪く世間や家族をののしり鬱憤を晴らす毎日を送っていました。

「そんなことをしても、孤独な気持ちは解決するはずありません。悶々としながら引きこもり生活を続けていたある日、ゲーム内で仲良くなった美緒さん(仮名)という女性から、自分と同じような境遇で会社を辞めたことを聞いたのです

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