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「お風呂もない家で育った」24歳で独立した男性が“入浴剤”で2度起業したワケ

ビジネス

風呂のない家で育った幼少時代

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「隠れ疲労」に気づいてもらう「BARTH」PRの一環。街なかに“隠れ”るようにして掲出する、遊び心たっぷりな仕掛けも行った

東:僕、すごい家が貧しかったんです。男三人兄弟の末っ子で、家にお風呂もなくて。ただ、劣等感は全然なくて、他人の家が羨ましいと思ったこともない。自分が“鈍感力”が高くてよかったなと思う部分でもあります。

 でも24歳の時に起業して、そこそこ会社を軌道に乗せると、人から、“若くして成功”しているように見られがちなことに気が付きました。実際は別に勉強ができるわけでもないし、いい大学も出ていないし、人脈があるわけでもない。何が自分の優位性なんだろうと、考えた時期があります。

 その時に、自分がこうなりたいというものを信じられる力の強さと、1つこれだと思ったものを継続できることこそが、実は学歴やお金、人脈といったことよりも成長にとって大切なことに気づきました。自分を信じられる力と、それに対してまっすぐに努力できることというか。自分の限界を自分で決めない。

 また、誰かに中途半端なジェラシーをもつのって、結果遠回り。徹底的に自分と向き合い、過去の自分を分析すると、自分の本質的な強みと弱みが分かる。それまでに培った小さい成功体験から、得意、好きなことを客観的に把握して、そこに特化してやってみる。そうすると他人を見て真似事をしたり、苦手な事をやってみたり、など余計なことをしなくなります。僕の場合、自分の強みは、「どんな時でもまだ限界がない、まだまだいけると“素”で思える」部分です。結局メンタリティです(笑)。

真剣に向き合ってこそ得られる感情がある

株式会社TWO

東:僕は、いわゆる成功本を読んだことないし、誰かみたいになりたいという憧れもない。でも常に、自分が思い描く自分自身とはまだまだ遠い状況に「悔しい」という感情があります。この「悔しい」という感情は、少し異常な強さかも知れませんが、自分の大きなモチベーションになっていることは確かです。

 真剣にものごとをやらないと、喜びも悲しみも浅い。甲子園でも、すごく真摯に向き合っているから、勝っても負けても泣くほど感情が表に出る。そういう感情は、やっぱり真剣にやって初めて得られる感情なんですよね。どんなことでも真剣に向き合うことで、経験の質が変わります。

 そして、真剣に向き合えることって、自分のキャパシティを超えることとか、好奇心をもって新しいチャレンジをすることに多いと思います。もちろん、全方位に100%で臨むのは無理なので、力を抜くところはありますよ。ただ、人間関係でも仕事でも、絶対にここだけはちゃんとしなきゃっていうポイントがある。その力の入れ具合・抜き具合は、生きて経験を積むなかで得られるものでしょうね。

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