赤字7.7億円の失敗体験も…ミクシィ「モンスト」部長が語る、大ヒットの法則 | bizSPA!フレッシュ

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赤字7.7億円の失敗体験も…ミクシィ「モンスト」部長が語る、大ヒットの法則

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 コロナ禍による巣ごもり需要で、盛り上がりを見せているのがモバイルゲーム市場だ。最近では育成シミュレーションゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が快進撃を続けており、各ゲーム運営企業による熾烈な争いが繰り広げられている。

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株式会社ミクシィ マーケティング部 部長の道下江里花氏

 そんななか、市場を牽引してきたゲームタイトルが「モンスターストライク(モンスト)」だ。2013年のローンチから今年で8周年を迎え、いまや世界中で5,600万人を超えるユーザーが遊ぶ大ヒットゲームにまで成長した。

 次々と新しいゲームが登場するなか、なぜ今もなお多くのユーザーにプレイされているのだろうか。運営する株式会社ミクシィ マーケティング部 部長の道下江里花氏に、モンストが大ヒットした背景や今後の事業展望について話を聞いた。

「モンスト」がヒットした理由

 まず、世界中のユーザーに愛されている理由について聞くと「当時から、友達と多人数でゲームを楽しむ『マルチプレイ』の要素を取り入れていたのが大きい」とし、道下氏は次のように説明する。

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自分のモンスターを指で引っぱって弾き、敵のモンスターに当てて倒すというシンプルなゲームが特徴の「モンスターストライク」

「モンストがリリースされた頃は、モバイルゲーム黎明期で『パズル&ドラゴンズ』(ガンホー)が一強の時代でした。すでに大ヒットタイトルがあるなか、市場におけるチャレンジャーとしてゲームを開発してきたわけですが、引っぱって弾くだけの簡単な操作で遊べるシンプルさだからこそ、多くのユーザーに支持されたと思っています。

 ゲームには『人を選ぶ操作が難しいゲーム』と『誰でもカジュアルに遊べるゲーム』があると思うのですが、モンストは後者の誰でも気軽にプレイできる操作感のものだったため、ユーザーの裾野を広げやすかったんですね」

 モンスターを自分の指で引っぱり、敵のモンスターに当てて倒すという新感覚のゲームながら、シンプルでわかりやすさを兼ね備えている。

ミクシィの理念と共通する要素も

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モンストのプレイ中の画面

 さらに、ゲームをプレイするたびに奥深さを感じられ、自然と友達を誘いたくなるような設計になっているのがモンストの最大の特徴。リリースからわずか半年でユーザー数は500万人を超え、一躍人気ゲームタイトルへと躍り出たモンストだが、初期の頃は口コミを中心に広まっていったという

「初期の頃はテレビ広告を打たずに、ミクシィが大事にする『ユーザーサプライズファースト』を意識しながら、自然と人が人を誘いたくなるようなゲームサイクルを心がけていました。アーリーアダプターに次第に認知されてきたタイミングで、テレビCMの実施によるタイトルの認知拡大やゲームのアップデートでUXを良くしていくことで、ユーザーが増えていったんです」

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