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コンビニのラーメン“ジェネリック二郎”、狙いをファミマに聞く「ワシワシ感の再現に苦労」

暮らし

 大手コンビニチェーンで販売されている、ラーメン二郎のような麺商品“ジェネリック二郎”市場が熱い。

ジェネリック二郎

濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)

 そのなかでも、二郎インスパイアの人気店「千里眼」が監修を務め「濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」(598円)を手掛けているのがファミリーマートだ。どのような経緯でジェネリック二郎の販売に至ったのか、商品開発者の高島直子さんに話を聞いた。

30~40代の男性を狙い撃ちした

 そもそも、ユーザーの間で勝手に“ジェネリック二郎”と一括りにされることに対して、ファミリーマート側は「本家のラーメン二郎さんの味に近い商品を出せているから、ジェネリック二郎と呼んでいただけているのかと思います。すごく嬉しいですし、むしろおこがましくないか心配な部分もあります」(高島さん、以下同)と好意的に捉えているようだ。

 次に、「濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」がどのような経緯でリリースに至ったのか聞いた。

「電子レンジで温める麺商品“レンジアップ麵”の売上が非常に好調だったため、新しいレンジアップ麺の開発が検討されました。醬油ラーメンや味噌ラーメンといった定番ではない商品の開発が掲げられるなか、レンジアップ麺を購入している層が30~40代の男性だったことに注目したんです。この世代を狙いつつ話題性のある商品を考えた際、“二郎系”とに白羽の矢が立ちました」

開発メンバーの中にジロリアンがいた

ジェネリック二郎

高島直子さん

「千里眼」が監修になった背景として、「『濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)』の立ち上げメンバーにジロリアンがいた」としたうえで、次のようにと回答。

「その人が『何軒か食べ歩いた中だと、千里眼が一番パンチがあって美味しかった』と話しており、監修してもらえるようアプローチしました。他にも、あとは、過去に『千里眼監修 ネオ冷やし中華』というコラボ商品をリリースした実績があり、ターゲット層からの知名度が高いことも要因です」

 また、“監修”と聞くと、どこまで千里眼が開発に協力したのか見えてこないが、「『塩は何グラムで~』というような、具体的にレシピを教えていただくことはありません」という。

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