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赤字7.7億円の失敗体験も…ミクシィ「モンスト」部長が語る、大ヒットの法則

ビジネス

マルチプレイ体験を生かしたコンテンツを

ミクシィ

モンスト誕生8周年を記念した「MONST FREAK 2021 8th Anniversary Party」。オンライン開催となった同イベントでは、同時接続数が38万人を超えた

 成熟期に入ったモンストを、さらに盛り上げていくためにどのような青写真を描いているのか。最後に道下氏へ、今後の事業展望について聞いた。

「コロナ禍で生活様式が一変しても誰かと一緒に遊びたい欲求は普遍的だと思っています。今年から『遊びがぼくらを近づける。』というタグラインを掲げていて、物理的な距離は遠くても、エンタメを通して心が近づけるようなブランドの世界観を訴求できるよう心がけています。そして、モンスト以外にも、多様なニーズに応えるため『モンストシリーズ』としてさまざまなコンテンツの提供も行なっていく予定です」

 ゲームを軸にしながらもオンラインイベントなど、モンストと世の中の接点をさらに広げていく見込みだという。

「立体的なコミュニケーションを意識し、モンストの強みであるシンプルなプレイ感とマルチプレイ体験を生かしたコンテンツを届けられたらと考えています。ミクシィが大切にするユーザーサプライズファーストを体現できるよう、これからも尽力していきたいですね

 次々と新作が生まれるモバイルゲーム市場。その中で、今なお存在感を示すモンストがどのような発展を遂げていくのだろうか。これからの動向に注目したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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