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東大卒・元TBS最年少プロデューサーがYouTube進出。辞めてわかった誤算と勝算

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 テレビに出演している芸能人がYouTuberになるという流れも珍しいものではなくなりました。多くの芸能人が自分のYouTubeチャンネルを持ち、日々動画を配信しています。この流れは出演する人だけに留まらず、番組を企画する人や制作する人でも同様なのかもしれません。

TBS

株式会社WADAI代表取締役の和田悟社長

 和田悟さんは、東京大学経済学部を卒業後、TBSに2010年に入社。同期の中で最も早くにプロデューサーに抜擢されるなど、テレビ業界で活躍しました。2019年にTBSを退職し、現在はYouTubeチャンネルのプロデュースやコンサルティングをする株式会社WADAIを設立し、代表取締役社長を務めています。

 和田さんは、どのようにしてプロデューサーに抜擢され、そしてTBSを辞めて起業するに至ったのか。テレビとYouTube、2つの業界を知る和田さんだからこそのお話です。

「TBSの社長になりたかった」

――和田さんはTBSで社員をしていましたが、起業しようと思ったきっかけはあったのでしょうか。

和田悟(以下、和田):僕はもともとTBSの社長になりかったんですよ。でも30歳を前にして「このままでは社長にはなれないな」と思って、それでTBSを辞めたというのがそもそもの起業のきっかけですね。

――和田さんはTBSで同期の中で最も早くプロデューサーに抜擢されるなど、目覚ましい活躍をしていたようですね。

和田:そうですね、同期の中ではぶっちぎりでした(笑)。当時のTBSで若手をプロデューサーにするチャレンジ枠があって、そこに僕が登用されたんです。28歳でレギュラー番組も持たせてもらって、そこまでは描いていたロードマップ通りに進めていました。

30歳過ぎにはゴールデン番組が目標

TBS

――そこから予定が崩れてしまったと。

和田:レギュラー番組を持たせてもらった後に異動でワイドショーのレポーターになったんです。この仕事ももちろん楽しくてやりがいもあったんですが……30歳を過ぎたころにはゴールデンの番組を担当していたいという目標があったので、この状態でそこまで行けるだろうかと考えました。

――やりがいはあったものの、目標から遠ざかっていたんですね。

和田:若くて自信満々だったということもありますが、目標はあくまでも社長でした。30歳を前にして、このままではダメかもしれないと思いましたね。それで31歳で退社しました。

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