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コロナ禍で「無印良品」米子会社が破綻…国内事業の将来は?

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 新型コロナウイルス肺炎の流行が収束を見せないなか、各社の決算発表も出そろってきています。その中でも特に「無印良品」を運営する株式会社良品計画の赤字決算のニュースは衝撃的でした。

良品計画

MUJI in Hong Kong, is a Japanese retail store. © Lenny Tam

 無印良品は5月にはAmazon、6月には楽天でネット通販サイトを開始。さらに7月17日からは月額800円から利用できる家具サブスクリプションサービスを開始するなど、攻めの施策を繰り出すなかでの赤字決算でした。

 新型コロナウイルス肺炎は各種業界にも大きなインパクトを与えたため、赤字決算自体は珍しいものではありません。しかし、良品計画の場合、海外(アメリカ)子会社の経営破綻も併せて報道され、より深刻な状況をうかがわせるものでした。

 今回は「無印良品」の業績推移と、各セグメント実績の分析を通して、その実態に迫っていきます。

赤字転落でも。それまでは健全に推移

 まず直近(2020年8月期・第1四半期=2020年3月-5月)の決算数値を調べました。この時期は新型コロナウイルス肺炎に伴って行動制限が行われていた時期と重なるため、影響の推測に役立ちます。

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営業収益(売上):787億5,300万円(前期比▲29.9%)
営業利益:▲28億9,900万円
経常利益:▲36億6,500万円
親会社株主に帰属する四半期純利益:▲41億1,600万円

(※株式会社良品計画 2020年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)より)
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 減収・減益のうえに、営業利益、経常利益、純利益すべてが赤字に転落していることがわかります。営業利益は「本業で得た利益」を示すので、本業である無印良品の営業がうまくいっていないことがわかります。

 では、それ以前の期はどのような状況だったか。「財務ハイライト」のグラフから確認してみました。

図上:営業収益額と店舗数推移/図下:経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益(共に財務ハイライトより引用)

 グラフにすると明白ですが、実は良品計画=無印良品は2020年2月期(2020年2月末)までは増収傾向が続いており、黒字経営だったのです。

 直近期に大きなダメージを与えたものとは、具体的に何だったのでしょうか。

 この項目では決算短信の「セグメント別業績推移」「データブック(各種数値データをまとめた資料。作成している企業の場合、決算資料以上に詳細なデータが手に入ることがある)」「月次概況」を用いて検証してみます。

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