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「初任給は13万円…」入社初日から自宅待機、22歳・旅行会社社員の叫び

学び

 緊急事態宣言の解除に伴い、徐々に経済活動が再開されてきましたが、今後もしばらく厳しい状況が続きそうな業界も少なくありません。

飛行機

※画像はイメージです(以下、同じ)

 例えば、旅行業界は入国制限によって海外旅行は当分難しく、海外では航空会社が次々と経営破綻。国内旅行も都道府県をまたぐ移動の制限が解除されましたが、これまでの自粛で倒産、または閉鎖を余儀なくされたしたホテルや旅館が続出しています。

会社休業で初任給が減額

 こうしたコロナショックの影響をモロに食らってしまったのが新入社員。この春、旅行会社に入社した福原洋史さん(仮名・22歳)は、初出社がなんと5月中旬。入社初日から自宅待機となり、その後は休業となっていたそうです

「入社式は中止になりました。最初は自宅でオンライン研修を受けていましたが、緊急事態宣言が出たことで休業となって研修も中断。今は再開され、会社での研修を経て業務に就いていますがリモートワークの日と交互になっているため、社会人になったって実感が全然ないです。

 例年なら夏のツアーの申し込みの対応などで忙しくなり始める時期らしいですが、多くのツアーが催行中止となり、営業所を訪れるお客さんもまったくいません。職場の先輩は『働きたくても仕事すらない』ってボヤいてます」

貯金がないので生活が苦しい

財布をひろげる男性

 自身も旅が好きで、志望先の旅行業界に就職できたことを喜んでいただけに、現在の先行きの見えない状況に戸惑っているとか。

「実際、4月の初任給からいきなりの減額。途中から在宅勤務ではなく休業扱いだったため、正しくは休業手当になると思いますが、振り込まれていた額は13万円ちょっと。休業にならなければ20万円弱はもらえたはずです。

 アパートで独り暮らしをしていますが就職したばかりで貯金もなく、いきなりのピンチ。おかげで具なしの袋ラーメンやおかずなしのふりかけご飯など食費を切り詰めています」

 5月も半分は休業扱いで給料が少なく、「この収入ではやっていけない」と不満を漏らします。

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