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パソコンが届かない!入社1週間後のフルリモートワークで試される即戦力

学び

 新年度を直撃した新型コロナウイルス感染症。思いもよらない新生活をスタートした就職・転職者ですが、いまだにその影響が尾を引いているようです。3回目の転職を行った大藪信二さん(仮名・27歳)も、当初思い描いていた働き方とは全く異なる状況に戸惑ったといいます。

テレワーク

※イメージです(以下同じ)

「良い意味でも悪い意味でも、忘れられない経験をさせてもらった」と語る大藪さんに、感染症に振り回された日々を振り返ってもらいました。

即戦力候補でウェブ系広告会社に入社

 大藪さんは、2020年4月1日に東京都のウェブ系の広告会社の制作部に転職しました。別業種ではあるものの、インターネット通販のECサイトの運営を手がけた経験を買われて採用された即戦力候補だったといいます。

「SEOやセールスライティングの知識と経験を積んでいることが評価され、とんとん拍子で面接も進んで内定をいただきました。5人ほど制作スタッフはいましたが、業務のキャリアは上から数えたほうが早く『即戦力採用』の期待は感じましたね

 転職は3度目だったので不安はそれほどありませんでしたが、入社日が近づくにつれてコロナウイルスの被害が気になっていました」

 その予感は的中し、大藪さんの入社日には転職先のスタッフの半分程度しか出社していなかったといいます。そして入社してすぐに総務の担当者から「来週からフルリモートワークになる」と告げられました。

リモートワークは突然だと不便

リモートワーク

「転職先は3月の間、週1度のリモートワークを実施して4月からフルリモートワークに移行する計画だったといいます。入社前に知らせてほしかった!(笑) 上長とは挨拶できましたが、1週間で直接顔を合わせられたのは同僚の半分以下。引き継ぎもほとんどなしで、即戦力の働きを求められることになりました」

 リモートワークは、便利な一方で、コミュニケーション不足や効率性の悪化など、事前に準備しなければ業務に悪い影響もあります。とりわけ準備不足でフルリモートワークになった大藪さんにとって、その課題はかなりシビアだったと語ります。

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