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テレワークで「騒音トラブル」に巻き込まれた28歳社員の悲劇

学び

 テレワークが浸透するにつれて、メリットだけでなく、デメリットも明らかになりつつあります。なかでも仕事の効率に響くのが、集合住宅などで「騒音問題」に巻き込まれた時です。

工事 マンション

※イメージです(以下同じ)

 WEB制作会社勤務のデザイナー、大道卓さん(仮名・28歳)は2018年の春に上京して、東京都台東区の下町にアパートを借りました。「完全にタイミングが悪かった」という不運な状況を振り返ります。

テレワークで発見!自宅の「住環境」

 新型コロナウイルスの流行で、大道さんが働く会社も他社と同様、4月1日からフルリモートワークが導入されました。当初は「リモートワークに不安はほとんどありませんでした」と本人は語ります。

「ネットワーク環境は整っていますし、デスクトップと据え置きのパソコンも会社から送ってもらえたので。むしろ今まで家で仕事をしたことがなかったので、椅子を新調するなど、わくわくしていました」

 しかし、これまですべての業務を会社か、カフェやコワーキングスペースを利用して済ませていた大道さんは、自分の住環境がテレワークに適していないことに気付いていませんでした

周囲の騒音にテレワークを断念

通学 小学校

「交通量の多い道路を挟んだ向かいに小学校、その奥には公園。さらに向かいのマンションは分譲ですから、日中は子どもの声で賑やかですね(笑)。小学校は閉鎖しているものの、公園は5月に入ってからとても人が増えています。しかもなぜか午後8時を過ぎても子ども連れの親が後を絶たないんですよ。2年以上住んでいますが、これまで家にいるのは寝るときだけだったので完全に盲点でした

 耳栓を購入するなど対策を講じて1週間程度、作業を進めていた大道さんですが、さらに我慢できない騒音が発生してしまい、フルリモートワークを断念してしまう出来事が起こってしまいます。

 それは住んでいるアパートの壁面工事と道路の水道管工事のダブルパンチでした。

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