SNSは時間の無駄か?関西弁ロシア人・小原ブラスに聞く「有益な時間」とは?<甘口人生相談>
SNSは情報の川のようなもの
これらの設計に関わる、IT業界の大物の多くは子供にSNSを禁じたり、スマホの使用に制限をかける教育方針をとっていると言われますよね。
例えば、Twitter社の創設者エヴァン・ウィリアムズも、Apple社のスティーブ・ジョブズも、子供にデジタルデバイスを触らせない教育方針だったというのは有名な話です。関係者自らがその依存性を危惧しているのだから、何も考えずに使っている私たちが依存しない訳がないのです。
常に更新され続ける情報が止まらないSNSは、いつ見ても何かしらの新情報を与えてくれます。その情報の有益性に関わらず、終わりのない新情報が次々流れ続ける、情報の川のような物です。
その川の水をいつまで飲むのか、どれだけ飲むのかは自分で決める他にありません。自分の知らない情報を少しでも知りたいという欲望と折り合いをつけて利用するしかないのです。
よく、「SNSを使いすぎるのが嫌ならスマホの電源を切って、アプリを削除すればいいじゃないか」と言う人がいますが、それで精神衛生は保たれるのでしょうか? スマホの電源を入れて、アプリをダウンロードすれば簡単にその情報を手にすることができると分かっていながら、我慢するというのは苦行そのものです。
我慢することがストレスに?
今回の相談者の方は「ついSNSを使いすぎてしまうことが悩み」だと言っていますが、使いすぎることが悩みになる原因は「SNSをしていた時間が無駄になったストレス」にあるのではないでしょうか?
「SNSの利用で時間を無駄にしてしまうストレス」が、「SNSの利用を我慢するストレス」に置き換わるのでは、悩みの解決にはなりません。何か別のストレスに置き換えるのではなく、ストレスそのものをなくすことが大切なのです。
「SNSの利用で時間を無駄にしてしまうストレス」をなくすには、その時間を有益な時間に替える他にありません。相談者の方はその時間を何に費やせば、有益な時間だったと感じたのでしょうか。仕事? 読書? 勉強? 色々あると思います。
そしてそれは本当にやりたいことでしょうか? 何のための仕事ですか? 何のための読書ですか? 何のための勉強ですか? お金を稼いでなにかを買うためでしょうか。それは何のために買いたいのですか? 遊ぶため? その遊びは有益な時間になりますか?