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マツダの東京モーターショー展示が渋すぎる!子供向け「金型磨き職人」体験とは?

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 10月25日から一般公開が始まった「東京モーターショー2019」。今年は子供向けの職業体験型施設・キッザニアが出店。「アウト オブ キッザニア(Out of Kidzania)」として、自動車にまつわる様々な仕事が体験できるこの会場で、ひときわ異彩を放っているのがマツダ株式会社の「金型磨き職人」体験だ。

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子供たちはヘルメットを被り金型磨きに臨む

 トヨタ自動車、日産など自動車メーカー各社がレーシングドライバーやカーデザイナーといった花形職業の体験会を開催するなか、マツダのいぶし銀なチョイスはTwitter上で「ガチすぎる」「マツダの魂を感じる」「大人にもやらせてほしい」と絶賛を浴びている。今回、bizSPA!取材班は現地を訪れ、担当者に話を聞いた。

デザインを現実にする職人の仕事

「OPEN FUTURE」をテーマに、クルマ・バイクだけでなく、未来の暮らし・未来の街まで幅広い領域で展示を行っている今年の東京モーターショー。なぜマツダはこの渋すぎる仕事を職業体験に選んだのだろうか。取材に応じてくれたのはグローバル販売&マーケティング本部の小野寺貢さんだ。

 小野寺さんはマツダブースだけでなく、「アウト オブ キッザニア」全体の企画にも携わっているという。「金型磨き」の体験を選んだ理由について、「マツダらしく、カッコいい車を作るための仕事がデザイナーだけでないことを子どもたちに知ってもらいたいから」だと語る。

「自動車の金型は、ある程度までは機械を使って切り出されますが、それだけでは美しい金型はできません。最後の最後は、職人が自らの手でヤスリを使い磨きあげることで完成されます。デザイナーが描いたものを実現するのが職人の仕事です」

 いくらデザインが優れていても金型が不出来では完成品が良いものになるはずがない。デザイナーの生み出した美しいカーデザインがいかに忠実な形で製品になるのかは、職人の腕にかかっているのだ。

磨いた金属板はキーホルダーに

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子どもたちの後ろには、鈍色(にびいろ)に光る、美しいフォルムのNDロードスター

 体験ブースでは、ヘルメットをかぶって作業着を着た子供たちが、職人の方から指導をうけながら、夢中で手元の小さな金属板を磨いていた。磨いている金属板は金型に使っているものと同じ素材だという。

 体験してきた子供の様子を尋ねると、「最初は金型磨きという仕事にあまりピンとこない子が多かったが、研磨を始めると、磨けば磨くほど綺麗に光る金属板の様子を楽しんでくれていました」(小野寺さん)そうだ。

 子供たちが磨いて光るようになった金属板は、金具をつけてキーホルダーとして持ち帰ることができる。「もっと磨きたい子のために」と、お土産にはキーホルダーと一緒に体験会で使ったものと同じヤスリも渡していた。

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