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人気「婚活アプリ」の活用事情。ユーザーの70%超が20代なのは?

 晩婚化が進む日本ですが、2019年のオーネットの新成人意識調査によると「4人中3人は24歳~28歳で結婚したい。さらに20代前半の21歳~25歳で結婚を希望する割合が、前年にくらべて10%増加」中とのこと。

スマホ 女性

※画像はイメージです

 少子高齢化に歯止めをかけたい政策も影響してか、20代で婚活を始める人が増えているという報道を最近よく見かけます。

「婚活サイト・アプリ」での成婚率が増加

 20代婚活が増えた背景ともいわれ出会い手段として存在感を増すのが、婚活アプリ。リクルートブライダル総研による直近の成婚率では、相談所や婚活パーティーを抑え、「知人の紹介」に次ぐ22.2%が「婚活サイト・アプリ」を使用していました。

婚活

図表 1:成婚に至った婚活チャネル(リクルートブライダル総研「婚活実態調査2018」)

 株式会社ヴァリューズによる国内ユーザー行動ログからも、「婚活」を謳うアプリの未婚20代ワーキングユーザーは確かに増加中。2年前の22.6万人から48.4万人へユーザーがほぼ倍増する「Pairs」が目立ちますが、他のアプリもユーザーを増やしています。

婚活アプリ

図表 2:未婚ワーキング20代の主要婚活アプリユーザー推移

 20代女子によると「Omiai」「ゼクシィ縁結び」以外は恋活目的の利用も多いとのこと。一概に婚活とはいえませんが、アプリを使った出会いにもはや抵抗はないのでしょう。各サービストップページには、結婚や交際にいたったカップルの写真入り幸せ事例が並び、うしろめたいイメージは一切なし。パパ活系やデート系とは一線を画し、真面目で安心な出会いの場をアピールしています。

 リクルートブライダル総研「自律的出会いの提言レポート2017」によると、アプリを武器にした婚活は、出会いから結婚まで平均19.8か月。学校・サークルで出会って結婚した人の平均交際期間48.6か月の半分以下で、スピード婚が多いそうです。結婚という目的が共有されている分、無駄な駆け引きもなく決断が早いのでしょう。

晩婚トレンドも。やや持ち直す20代婚

 2017年の平均初婚年齢は、男性が31.1歳で女性は29.4歳。そもそも婚姻数が減るなかではありますが、最近の統計だと40代以上の初婚が1割近くに上り、晩婚化が進んでいます。他方、30歳未満の比率も直近はやや持ち直していて、24歳までに結婚した人が0.4ポイント増加。「25歳までに」という願望は確かに存在しそうです。

婚姻

図表 3:1年間に結婚した人の婚姻年齢分布(人口動態調査より)

 実際、主要婚活アプリはいずれも20代がメインユーザー層。とくに「with」は70%以上を20代が占めます。20代の相手と出会いたいなら「with」、30代なら「Pairs」や「Omiai」「ゼクシィ縁結び」、それ以上だったら「タップル誕生」が狙い目でしょうか?

婚活アプリ

図表 4:主要婚活アプリのユーザー属性(2017年7月-2019年6月、年代別)

 なお、「Pairs」は7月11日に、より早期決着を望む若者ユーザー向けの新アプリ「Pairsエンゲージ」投入を発表しています。男女とも入会金、月会費各9800円で専属アドバイザーがつき、マッチングしたらデート実行とアドバイザーへの報告を、3か月以内に結婚可否の意思決定を義務付けるなど、本気の婚活ユーザーだけをターゲットにしたサービスとのこと。

 登録しているだけの幽霊ユーザーから満足度の伴わない会費を払ってもらうより、筋の良いユーザーと伴走し短期間で成功体験を与え、回転率をあげていったほうが、安全な出会いの場としてのブランディングには近道という戦略でしょうか。