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東京23区で「煮干ラーメン」を食べるなら!今年注目の最新5店舗

コラム

「煮干し」。ラーメンの歴史に深く関わり、なくてはならない食材ながら、その名前が世に現れ注目され始めたのは今世紀に入ってからになる。

 2007年、津軽の煮干ラーメンに影響を受けた「すごい煮干ラーメン 凪」の開業に端を発する煮干ムーブメントが業界に起きてから10年余り。なおも加熱し続ける煮干ラーメン事情。2018年時点の最新煮干ラーメン店情報をお届けします。

1.ついに23区進出!「中華そばムタヒロ 錦糸町店」

中華そばムタヒロ 錦糸町店

中華そばムタヒロ 錦糸町店(撮影/筆者)

 東京における煮干ラーメンのパイオニア「凪」にて経験を積んだ店主が、国分寺にオープンしたのが7年前。修業先譲りのパンチが効いた煮干ラーメンが人気を呼び、一躍その名を業界に轟かせたのは記憶に新しい。今では多摩地区を飛び出し大阪や韓国ソウル、そして今回初の23区出店になった

 提供されるラーメンは濃い色合いの醤油スープに背脂の甘味。これでもかと煮干が主張するオリジナルのもの。「凪」から仕入れる麺は加水率45%以上というモッチモチの極太麺。咀嚼するごとに煮干が香り、小麦の甘味が口いっぱいに広がる。国分寺から都心を横断する形で出店を果たした錦糸町店。東京煮干ラーメン戦線において躍進したことは間違いない。

中華そばムタヒロ 錦糸町店

濃い色合いの醤油スープに背脂の甘味が香る(撮影/筆者)

【中華そば ムタヒロ 錦糸町店】
住所■東京都墨田区江東橋2-6-14 エスカイア錦糸町プラザ 1F
営業時間■11:30~15:00 18:00~21:00(火曜定休)

2.濃淡Wスープが魅力「亀戸煮干中華蕎麦 つきひ」

亀戸煮干中華そば つきひ

亀戸煮干中華蕎麦 つきひ(撮影/筆者)

 今や東京の煮干ラーメンシーンにおいて、絶大な支持を得る「煮干狂會」(ラーメン店主有志の集い)。その流れを汲み、さらには亀有の人気店「つけ麺 道」にて経験を積んだ店主が、下町情緒あふれる城東地区に初出店を果たした。場所は亀戸駅北口の「亀戸餃子」や「ホルモン青木」がある飲食ストリートの一角、亀戸横丁内。6席のみのカウンターにひっきりなしにお客が訪れる。

 券売機には「塩」や「つけ麺」など多数あるが、3月時点で「中華蕎麦」と「濃厚蕎麦」の2種が稼働。「中華蕎麦」は、煮干ダシがしっかりと効いたまろやかな醤油スープ。「濃厚蕎麦」はそれとは真逆で、煮干の風味・スープ濃度ともに類を見ないインパクトを提供する。麺は双方ともに人気製麺所「村上朝日製麺」のストレート麺。歯切れの良いパッツンとした食感が特徴的で、スープとの相性は言わずもがなだ。煮干色の淡い城東エリアにおいて、そのジャンルを牽引してくれることを望む。

亀戸煮干中華蕎麦 つきひ

ラーメンは煮干の風味・スープ濃度ともに類を見ないインパクト(撮影/筆者)

【亀戸煮干中華蕎麦 つきひ】
住所■東京都江東区亀戸5-13-2 スクエア三報104区画
営業時間■[火・土・日・祝]11:30~15:00(スープ切れ終了)[水・木・金]11:30~14:30(金は14時まで)、18:00~20:30(スープ切れ終了)

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