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ケータイ小説『Deep Love』270万部ヒットの裏側を当事者が明かす

ビジネス

思い込みやそれまでの“常識”は意味ない

株式会社TWO

――『Deep Love』だったからこそ、“それまでの常識”がくつがえるさまを肌で感じた。

東:この小説だったから、という体験はやはり大きいです。世の中に何かを投げかける時に、本質的なメッセージ性があることに加えて、自分が感動した、世の中のためになるというシンプルな想いや情熱は重要だと思います

 目の前の人にプレゼンする時も、自分が心の底からこうしたいと思っているかどうかで、全然伝わり方って違ってきますよね。この作品そのものがチャレンジだったと思うし、私自身もそのプロジェクトの一員として真剣に向き合いました。そして潮目が変わった時に、思い込みやそれまでの“常識”って意味ないなと思いました。否定からだと何も始まらない。

 何かを成し遂げようとする時、最短コースなんてないんです。なんでもいいから、ちょっとでもいいから、真剣に何かに取り組む。結局自分って、小さい成功体験の積み重ねで作られていくものでしかない。いきなり成功はしないし、運動でも楽器でも料理でも、毎日の練習でだんだん上手くなっていく。そういうことと同じで、なんでもいいからやってみる。とにかく自分を信じて、続けて、小さい成功体験を積み重ねて、手応えを感じるというのは、割と方程式だと思いますね。

<取材・文/吉河未布>

【東義和】
2005年、企業・事業のブランディングを手がけるマテリアルを設立。2014年、ウェルビーイングカンパニーとしてTWOを立ち上げ、2017年、入浴剤「BARTH」発売。2021年にはプラントベースフードブランド「2foods」をスタート

編集者・ライター。ネットの海の端っこに生きています。気になったものは根掘り葉掘り

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