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知らないと怖い「税金と確定申告」の常識。その支出は経費にならないかも

コラム

 ミュージシャン、Youtuber、ライター……クリエイターとして、創作を楽しく、長く続けるためには、知っておくべきお金、ビジネスモデル、マナー、法律や契約のことが多々あります。クリエイターパートナー事業を展開する「しろしinc.」CEOの山田邦明さんは、弁護士としても、会社の代表としても、多くのクリエイターたちと仕事をしてきました。

確定申告

※画像はイメージです(以下同じ)

 そんな山田さんが創作活動を続けていくために必須のスキルなどをまとめた著書『クリエイター1年目のビジネススキル図鑑』(KADOKAWA)が5月に発売になりました。今回は同書から、「税金の基本的な考え方」「確定申告( 青色、白色)」について一部抜粋します。

税金ってどんな種類があるの?

 雇用契約による給与の場合、何らの手続きなく自動で税金を引かれて処理されます(天引きといいます)。そのため、会社に勤めている人は、税金を意識することが少ないと言えます。一方でクリエイターとして活動していく中で、給与以外の収入を得るようになると途端に税金が常に頭をちらつくようになります。そこで、まずはクリエイターとしておさえておくべき代表的な4つの税金の概観を見てみましょう。

【所得税】
1年間の所得に対して課される税金。所得によって税率が変化する。
【住民税】
自分の住む都道府県や市町村によって課される税金。
【個人事業税】
個人事業主の事業内容に応じて課される税金。
【消費税】
商品などを販売するときに課される税金。

税金はいつどうやって払えばいいの?

税金

 給与から税金の天引きがなされない場合、それぞれの税金によって支払いタイミングが異なります。支払い方法と合わせるとこちらの一覧になります。

【所得税】
2月16日~3月15日の間に確定申告を行い、納税する。
【住民税】
6月頃に届く納税通知書を受け取り、書類記載の期限までに納税する。
【個人事業税】
8月頃に届く納税通知書を受け取り、書類記載の期限までに納税する。
【消費税】
(対象者は)3月末日までに確定申告を行い、納税する。

「住民税」と「個人事業税」は、それぞれ届く納税通知書に記載されている金額を銀行等の金融機関で納税します。一方で、「所得税」と「消費税」は確定申告を自ら行い、その後納税することになります。

「税金」は急に何か書類が届いて、お金が出ていく、と思っていると不安になるのですが、大きく4つの税金があって、それぞれ支払時期が決まっていると分かっていれば過度に怖がる必要はありません。また、給与の場合と比べて過度に損をしているということもありませんので、安心してください。

クリエイター1年目のビジネススキル図鑑

クリエイター1年目のビジネススキル図鑑

漫画家、動画配信者、音楽制作者、イラストレーター、ライター etc.あらゆるクリエイターが「だれに聞けばいいかわからない…」と悩むビジネスのはじめの1歩を、クリエイターのビジネス支援を行う著者が、図解で解説

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