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知らないと怖い「税金と確定申告」の常識。その支出は経費にならないかも

コラム

経費になるかは「売り上げにつながるか」

経費

 経費とは、事業を行うために使用した費用のこと。つまり、その支出が経費になるかならないかの判断基準は、「売上につながるかどうか」です。そのため、同じ支出でも、事業内容によって経費になるかどうかが変わってくることがあり、それがクリエイターの混乱を招いているといえます。

 たとえば、「漫画」を購入した場合を例にしてみましょう。漫画家にとって他の人の漫画を研究することが自身の漫画の創作に活きるというのであれば、その漫画の購入代金は経費になります。

 一方で、完全に趣味で好きな漫画を買っている場合には、経費にすることはできません。このように、自身の事業の売上につながるか否かで分別し、経費を考えていきます。一般的には、このようにまとめることができます。

経費になるもの、ならないものとは?

【経費になるもの】
・事務所の家賃や光熱費等(自宅が事務所の場合は自宅の家賃や光熱費の一部を経費にすることができる)
・仕事に必要(常識の範囲内で「仕事に必要」と説明できればOK)な機材
・クライアントとの交際費
・仕事に必要な交通費
・仕事に必要な書籍や資料…など

【経費にならないもの】
・プライベートで使うもの
・住民税や所得税
・友人や家族との飲食費
・使っていない原材料
・在庫の商品…など

 レシートや領収書。個人事業主になる前は、ただのゴミだと思っていたものが、金券に見え始めます。レシートや領収書をもらったら、しっかりと保存しておきましょう。飲み会や結婚式なども、あくまで売上につながる必要がありますが、経費にすることが可能です。あらゆる自分のお金を使う場面を、一度「経費になるか?」の観点で洗い直してみることをおすすめします。

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