小芝風花、芝居を続けるには「やっぱり売れることも必要」10代からの“心境の変化”も
楽しくふざけながら学べた現場
――知らぬ間に鍛えられていたんですね。
小芝:そうなんです。毎回できるかは分かりませんし、こうした作品だからというのもありますが、でも焦らずに、楽しめるようになったなと、この作品ですごく実感しました。それから、みんな一見ふざけているように楽しくやっているんですけど、ストーリーに対して気持ちに矛盾があったらその都度ちゃんと話し合いをして解決する時間がありました。
今回のシリーズでは妖怪の闇落ちが描かれましたが、人間社会のせいで闇落ちして悪さをしてしまったけれど、そこに本人の意思はないのか、「闇落ちしてたから仕方がないよね」で済ませていいのか判断が難しいときもあって、コメディ作品だからなんでもありじゃなくて、物語を成立するために、しっかり話し合う時間をみなさんで持っていたのもすごくステキだと思いました。
それにやっぱり純粋にみなさん引き出しの多さと瞬発力がすごいので、楽しくふざけながら、すごく学びの多い現場でした。
ドラマに続いてこの世界観を楽しんで
――澪はまっすぐで一生懸命ですが、ドジな面もあります。小芝さん自身の、最近のドジエピソードがあれば教えてください。
小芝:この前、トースターでパンを焼いていたんです。手前と奥にパンを置いたんですけど、手前のパンを取る感覚で奥のパンを取っちゃって、上の遠赤外線のところに触って、ジュッってやっちゃいました(苦笑)。でもちょうど指の節のところだったので、あんまり分からなくてよかったです。
――き、気を付けてくださいね。最後に読者にひと言お願いします。
小芝:ドラマのシーズン1のDVDも出ましたし、妖怪さんたちが日常に溶け込んでいるこの世界観をぜひ楽しんで欲しいです。そして映画はオリジナルの妖怪が出てきますので、また違って楽しんでいただけると思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ>